ビデオカメラで撮影する
- Video Shooting -
ビデオ撮影に関する一般的な注意点のほか、DTVを前提とした、ビデオカメラの扱い方や撮影に関する注意点をご紹介します。
手ぶれに注意しましょう
ビデオ撮影において、手ブレは禁物です。TVで見てくれるヒトが「酔ってしまう」ので。また、手ぶれは、MPEG SDビデオカメラ、HDVカメラ、AVCHDビデオカメラなど、時間圧縮型Codecを利用している場合、圧縮画質の低下につながります。
もっと詳しく...[時間圧縮型Codec]って??、圧縮って??
iMovie '09にも手ぶれ補正機能があるからといって、編集時に補正ができると考えるのではなく、撮影時にそもそも手ブレしないよう、気を付けましょう。
もっと詳しく...[初級編] 手ブレを防ぐためのヒント
ズームやパンは多用しないように
これは一般的なビデオ撮影の鉄則ですが、さらに、DTVを前提とした撮影の場合、手ブレはもちろん、ズームやパンは多用しないでください。とにかくカメラをむやみに振り回さないよう心がけてください。理由は、見にくい/醜い画になるから、さらに、時間圧縮型Codec使用時に圧縮画質の低下を招くからです。
ただし、パンやズームをするな、という訳ではありません。撮影において、画角や構図を決めるためにカメラを動かしたりズームアップ/ダウンするのは当たり前の行為です。画角や構図を決めるためにカメラを動かすときも録画しっぱなしにしておいても構いません。どのみち、そのシーンは、DTV編集時に捨てれば良いのですから。
ですから、パンやズームをするな、という意味ではなく、パンやズームのシーンを作品の本編カットに使用することは避けましょう、という意味に捉えてください。
もっと詳しく...[初級編] ズームやパンは多用しない
録画ボタンはまめに押しましょう
撮影時には、録画ボタンはまめに押しましょう。つまり、いわゆる"長回し"は避けた方が無難です。
iMovieにしても、Final Cut Pro/Expressにしても、撮影時のシーンの切れ目を自動検出し、カット分けしてくれる便利な機能があります。この機能を有効活用するために、撮影時には、ロングカット(長時間カメラを回しっぱなし)でなく、こまめに録画ボタンを押して、いくつものカットに分けておきましょう。こうすることで、DTV編集時でのOKカット(採用したいシーン)探しが、格段に楽になります。
ネイチャー物を撮っている私は、動物はいつ動くかわからないので超長回し撮影をしてます。なので、編集の時に、OKシーン探しで、いつも泣いています。
1シーンは長目に撮ろう
前項「録画ボタンはまめに押しましょう」と矛盾しているかのように思われるかも知れませんが、それぞれのシーン(録画開始から録画停止まで)は、長目に撮りましょう。
ビデオ撮影の「教則」(?!)では、最短でも10秒くらい、とされています。長目に、冗長気味に録画しても、あとで、編集時に不要なシーンは消してしまえますから。
ただ、最近では、もっと短いカットが多くなってきているようね。軽快なBGMに合わせて、短いカットをリズムよく切り替えるみたいな(iMovieでも、4秒くらいを勧めています)。
とはいえ、数秒のビデオ素材を並べて作った作品は、どうも落ち着きのない印象がするのですが。
広角レンズをおススメします
一般にビデオカメラ内蔵のレンズは、望遠側には比較的強い一方で、広角側にはあまり対応していません。店頭では、どれだけ拡大できるか(望遠性能)が競争材料になっていますが、でも日常生活では、たとえば部屋の中を撮る際には、どれだけ広く撮れるかの方が重要です。
どれぐらい広角で取れ、どれくらい望遠で撮れるかを表す数値を"画角"といいます。ビデオカメラのカタログの仕様欄で、"画角"という項目を見てください。"35mmフィルム換算"という数値が画角の目安です(数値が小さいほど広角に写せる)。
広角側
広角側だと、日常生活(たとえば、部屋の中を撮るなど)ですと、28mmくらいはほしいところですね。
(一部の業務用機種を除き)ビデオカメラは、一眼レフデジカメのようにレンズ交換はできないのですが、その代わりに、コンバージョンレンズが用意されています。ビデオカメラメーカ純正品もありますし、サードパーティ製もあります。
広角側を強化するには、ワイドコンバージョンレンズ(略して、ワイコン)を利用します。ワイコンの利用により、×2倍ほど広い視野(画角)を撮影できるのでおすすめです。
望遠側
三脚使用の場合は別ですが、手持ち撮影を前提とした場合、望遠のためにテレコンバージョンレンズ(略して、テレコン)を使うのはなかなか厳しいと思います。35mmフィルム換算で、300mm〜400mmくらいの望遠域が精一杯で、これより望遠側だと、手ブレが目立って来てしまいます。たぶん、お使いのビデオカメラでも、望遠側は結構撮れる仕様のはずなので、まずは、カタログの画角を確認してみてから、必要に応じてテレコンの導入を検討して見てください。
ビデオカメラの時刻合わせ
ビデオカメラで撮影する際には、ビデオ・オーディオが録音・録画されるのは言うまでもないですが、この他にもさまざまな情報も同時に記録されます。撮影日時データもそのひとつです。
iMovieは撮影日時をキーとして素材を管理するので、ビデオカメラの時刻は正確に合わせておきましょう。
デジカメ写真とiPhotoの関係と同じですね。
また、海外旅行の際には、時差補正をしておくことをお勧めします。日本時間のままの設定だと、現地時間で同一日(朝から夜まで)に撮影したにもかかわらず、iMovie上では二日間にわたって分かれてしまうこともありますので。
DVカメラでの撮影時の注意点
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