2007.06.21 新 欲しいAV/PC両用液晶モニタ/極私的選択のポイント その2

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昨日から続きます

日常用途(昨日2007.06.20のエントリー

液晶TVの代わりとなること
・[ 必須 ] : HDCPに対応していること(HDCP対応DVI、または、HDMI)
・[ 必須 ] : フルHDがドットバイドットで表示できること
・[できれば] : 入力が豊富であること
・[できれば] : スピーカ搭載(それほどまともでなくてもよいが、あると便利)
・[できれば] : TVチューナは非搭載でかまわない

一般的なPC用途で使用できること
・[ 必須 ] : まぶしすぎない
・[できれば] : PC作業をしながら、小画面でTVがP in P表示できること

DTV時(今日のエントリーはここから)

ビデオモニタとして、そこそこまともに使えること
・[ 必須 ] : 画質がよいこと、家庭用TVのような派手な画作りでないこと
・[ 必須 ] : 各種ビデオフォーマットに対応していること
・[ 必須 ] : ビデオの画質調整機能が豊富であること(ブルーオンリーがひとつのポイント)
・[ 必須 ] : 遅延のないこと、応答速度・ブレ低減、

PCモニタとしても、そこそこまともに使える画質であること
・[ 必須 ] : 画質がよいこと、画質調整機能がひととおりあること。
・[できれば] : ただし、DTPで求められるような色域の広さ、ハードウェアキャリブレーションなどは要求しない(できたらいいけど)。

DTV時

ビデオモニタとして、そこそこまともに使えること
・[ 必須 ] : 画質がよいこと、家庭用TVのような派手な画作りでないこと
・[ 必須 ] : ビデオの画質調整機能が豊富であること(ブルーオンリーがひとつのポイント)
・[ 必須 ] : 各種ビデオフォーマットに対応していること
・[ 必須 ] : 遅延のないこと、応答速度、残像低減
PCモニタとしても、そこそこまともに使える画質であること
・[ 必須 ] : 画質がよいこと、画質調整機能がひととおりあること。
・[できれば] : ただし、DTPで求められるような色域の広さ、ハードウェアキャリブレーションなどは要求しない(できたらいいけど)。

まず、色域。

色域に関しては、以下のエントリーで、ふれていますが、

2007.03.23 新 欲しいAV/PC両用液晶モニタ/番外編 モニタの色域.その1
2007.03.26 新 欲しいAV/PC両用液晶モニタ/番外編 モニタの色域.その2
2007.03.29 新 欲しいAV/PC両用液晶モニタ/番外編 モニタの色域.その3

ビデオモニタ用途を「主」とした時点で、求める色域は、EBU(NTSC 72%)になります。そうなると、

NTSC 72%の液晶パネルを使用した製品か、

あるいは、

NTSC 92%の液晶パネルを使用ているものの、NTSC 72%モード(sRGBモード)が搭載されている製品ということになるでしょう。しかも、sRGBモードで、階調表現良好・画質調整充実していもの(いくら、階調表現良好・画質調整充実でも、それがNTSC92%表示時のみだったら、私にとっては意味がない)

次に、ビデオモニタとしての画質がよいこと

画質については、うーむ、いつまで経っても正解は見つからないんでしょうねぇ。「良い画質」とは??と考え始めると、永遠に答えが出ないような。
ただ、「わたしにとって悪い画質」なら挙げることは出来ますので、消去法で決めましょうか。
ビデオモニタとしては、

まず、家庭用TVのような派手な画作りでないこと。

具体的には、派手な色遣い、コントラストやエッジの不自然な強調。これらの点で、コンシューマPC系モニタは、どれも気に入らなかった。Eizo HD2451Wも三菱 MDT241WGも、うーむ、いまひとつ、いまふたつ。

液晶には宿命の応答速度や残像の低減。

今年の液晶TVのトレンドのひとつが、120コマ/s+黒挿入。ご存じのとおり、TVは60コマ/秒(field / sec)で表示されますが、これを120コマ/sとし、1コマ目の画像・黒・2コマ目の画像・黒・3コマ目の画像・黒・、というように、黒コマを挿入することで、目の残像をなくしてやろうというもの。
ですが、

2コマのうち1コマは必ず黒が挿入されるため、そのままでは、どうしても画面が暗くなってしまう
 ↓
バックライトを高輝度化しないといけない
 ↓
PCモニタとしての使用時には、まぶしすぎる、
AVモニタ時は高輝度モード、PCモニタ時は低輝度モード、としないかぎり。

となってしまいます。

この点は、輝度をダイナミックに変化させることができるLEDバックライト化を待たなくては解決しそうにありません。でも、LEDバックライト液晶モニタの普及期(今年以降??)まで待てないし。

今、というのは、ある意味いいタイミング。従来型のCCFL(冷陰極蛍光管)バックライト型液晶パネルは、技術的に枯れた、完成系に近いものですから。

なので、AV/PC両用モニタを「今」欲しい私としては、120コマ/s+黒挿入はいさぎよくあきらめることにしました。

画質の調整機能が充実していること

といっても、ビデオモニタは、PCモニタのようにハードウェアキャリブレーションではなく、カラーバーによる調整が基本です。その際、ブルーオンリーモードが、やはり欲しいです。

アナログDTV時代(DestStudio DR)は、PVMシリーズ を使ってましたので、ブルーオンリーモードでカラーバーで調節してましたけど、DV時代になって以降は、「光学フィルタ(ブルーフィルタ)を使った簡易法」でごまかしてきました。

コンシューマ系PCモニタで、簡易的なブルーオンリーに相当するような機能があればよかったのですが、残念ながらそういった製品はないようです。

blueドットだけを点灯させてグレースケール表示すればいいだけなので、ブルーオンリー機能を搭載するのは難しくないはずなのですが、やっぱりコンシューマ系PCモニタではそんなニーズはないんでしょうねえ。

で、ブルーオンリー機能搭載を必須とすると、もはや、結論は見えてますね。業務ビデオモニタしか選択肢はない。その時点でPCモニタとしてのハードウェアキャリブレーション等はあきらめるしかない。では、業務ビデオモニタとなると、選択肢は、今のところビクター DT-V24L1Dしかない、と。

業務用ビデオモニタとしては秋口にLEDバックライトのBVM-L230が出ますが、LEDバックライトの初物なので、かなり賭ですね(コンシューマ系では、VGP-D23HD1がありましたが(2005.03.07 液晶TV/ソニー VGP-D23HD1)、この欠点がどこまで改善されてますかどうか。
あるいは、PanasonicからもBT-LH1700W辺りの製品の後継機が発表されると思っていたのですが、今年のNABの時期にはなんのリリースもありませんでした。

とまあ、そんなこんなで、業務用ビデオモニタ系のビクター DT-V24L1Dを選択するに至ったわけです。
   
   

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