2007.06.20 新 欲しいAV/PC両用液晶モニタ/極私的選択のポイント その1

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さて、2004年1月から始まった、[ 新 欲しいAV/PC両用液晶モニタ ]ネタ。これまで物欲と失望、煩悩にさいなまれてきた約4年半を経て、ついに、DT-V24L1Dに決定を至ったわけですが、ついに完結編へと突入します。

私の求める要件は、最終的に以下のとおりとなりました。

日常用途(今日のエントリー)

液晶TVの代わりとなること
・[ 必須 ] : HDCPに対応していること(HDCP対応DVI、または、HDMI)
・[ 必須 ] : フルHDがドットバイドットで表示できること
・[できれば] : 入力が豊富であること
・[できれば] : スピーカ搭載(それほどまともでなくてもよいが、あると便利)
・[できれば] : TVチューナは非搭載でかまわない

一般的なPC用途で使用できること
・[ 必須 ] : まぶしすぎない
・[できれば] : PC作業をしながら、小画面でTVがP in P表示できること

DTV時(明日2007.06.21のエントリー

ビデオモニタとして、そこそこまともに使えること
・[ 必須 ] : 画質がよいこと、家庭用TVのような派手な画作りでないこと
・[ 必須 ] : 各種ビデオフォーマットに対応していること
・[ 必須 ] : ビデオの画質調整機能が豊富であること(ブルーオンリーがひとつのポイント)
・[ 必須 ] : 遅延のないこと、応答速度・ブレ低減、

PCモニタとしても、そこそこまともに使える画質であること
・[ 必須 ] : 画質がよいこと、画質調整機能がひととおりあること。
・[できれば] : ただし、DTPで求められるような色域の広さ、ハードウェアキャリブレーションなどは要求しない(できたらいいけど)。

気持ちとしては、ビデオモニタとしての使用が「主」、PCモニタが「従」です。
だから、方向性としては、
(A) MDT241WGのような"コンシューマ系PCモニタ"が、どこまで私の求める「ビデオモニタ」に近いか。
 いいかえると、「私の求めるビデオモニタ」に比べて、どれだけコンシューマPC系モニタに妥協できるか
(B) DT-V24L1Dのような"業務用ビデオモニタ"を、PCモニタ用途でも使った場合、なにか問題はないか、
という、二つのアプローチがありました。

日常用途

液晶TVの代わりとなること

・[ 必須 ] : HDCPに対応していること(HDCP対応DVI、または、HDMI)

純PCモニタ系では、DVIがHDCPに対応していないことも過去は多かった(FlexScan S2411W等は典型例)ものの、今では、HDCP対応DVIは当たり前で、HDMI搭載のものも増え、今や搭載端子数の勝負になりつつあります。だから、この項目については、いまや選択肢に困りません。

ただし、ビデオモニタ系では、なぜLMD-2450Wが今時HDCP非対応なのか、訳がわかりません(2007.06.14 新 欲しいAV/PC両用液晶モニタ/ソニー LMD-2450WはHDCP非対応!!参照)。

・[ 必須 ] : フルHDがドットバイドットで表示できること

WUXGA(1920×1200)パネルで、HD 1080i入力時は1920×1080で表示できること(上下計120ライン分は非表示)、というのが、ここでいうドットバイドットの意味。今や、これも当たり前になりましたが、中には、遅延防止モード(スルーモード)では1920×1200で表示されてしまう三菱MDT241WGみたいな例もあるので、よく調べないといけませんね。

・[できれば] : 入力が豊富であること

入力の種類、それぞれの端子数が豊富であるに超したことはものの、だからといって、端子数の豊富さをマーケティング上のポイントにされても、それもどうかと。DVIとHDMIの端子数が2だ3だとメーカ間で競争されても、ユーザとしては使っていて、どうせ端子数が足りなくなることは確実で、たぶん、オーディオセンターか切り替え機を別途用意しないといけなくなるはずなのです。
だから、「できれば入力は多い方がいいが、必須ではない」との位置付けにしてます。
ちなみに、私の使い方で入力端子の数・種類に不足しない液晶モニタ製品は、今現在登場してませんので、結局、この条件はあきらめることになりました。

・[できれば] : スピーカ搭載(それほどまともでなくてもよいが、あると便利)

モニタリング用にスピーカが搭載してあると、何かと便利(必須とは思わないが)。この際、ビデオ入力端子の数だけ豊富でも、それに対応して音声入力端子が用意されていないと困ります。ビデオ入力数>オーディオ入力数だったとしたら、音声切り替え機が別途必要になるもん。本体側でビデオ切り替え、切り替え機で音声切り替え、って別々に操作するはめになるくらいなら、AVセンターを使いますって。
さらに、ビデオ端子とオーディオ端子をアサインできる機能があるとGood(ビデオ入力1には、オーディオ3を割り当てる、といったように、ビデオ・オーディオの組み合わせを自在に設定できる機能)。

・[できれば] : TVチューナは非搭載でかまわない

これは文字通り。今更、アナログチューナ搭載でもなかろうし、地上波/BS/CSデジタルチューナを内蔵されるてもコストアップにつながるだけだし。


一般的なPC用途で使用できること

・[ 必須 ] : まぶしすぎない

製品コンセプト上、AVモニタとしての性能上、(特にコントラストをかせぐために)、高輝度パネルを使用するはず。AVモニタとしての使用時はそれでもいいですが、PCモニタとしての使用時は、テキスト入力などの際に白地がまぶしすぎるので、輝度を下げることができることが必須です。Eizoや三菱、アイオーなどの"PCモニタ"系製品の場合、店頭での確認も容易ですし、ユーザも情報も多いし、店頭で、実際上どこまで輝度を落とせるか、まぶしさはどうか等の印象も入手できます。

実際にさわってみると、店頭展示の設定では、全モデルまぶしすぎ。明るい店頭でこれだけあざやかなのですから、自室で使うと相当まぶしいはずです。なので、輝度調節を簡単にできるかが、案外重要なことに気づきました。[メニュー]→[ビデオ]→[調節]→[輝度]...といった具合に、階層化されたメニューをたどっていかなくてはならない製品は、かなり使いにくいです。製品によっては、入力端子ごとに輝度(や画質)設定値を記憶可能なもの、使用するソフトウェアごとに輝度設定値を個別設定可能なものなどもあります。

問題は、"業務ビデオモニタ"系。コンシューマ系モニタと比べれば、展示じているショップの数からして少ないので、どのくらいまぶしいか自分の目で確かめて見るのもなかなか。あるいは、輝度調節についても、業務ビデオモニタにPCモニタ並の便利機能を求める方が間違っているし。
なので、店頭展示が始まっているビクターのDT-V24L1Dについては、ショップで実物を確認してきました。LMD-2450Wについてはメーカにソニーに問い合わせて、輝度値を教えてもらいました(2007.06.16 新 欲しいAV/PC両用液晶モニタ/ソニー LMD-2450W)。

・[できれば] : PC作業をしながら、小画面でTVがP in P表示できること

これは、あくまでも、できれば。私は、TVチューナ付きビデオウォークマンを持っているので、無理にP in Pでなくとも、Macを使いながらTVを見ることができますので。

コンシューマ系PCモニタならば、PinP機能搭載も多いのですが、業務用ビデオモニタでは皆無(当たり前ですが)。
   
   

DTV時の要件については、明日に続きます
   

   

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