[初級編]1-1-3. ビデオの表示.3
ビデオの色、安全色
ビデオの色、安全色
ご存じのように、Mac(やPC)でのモニタ表示は、赤、青、緑(RGB)の3色で構成されます。一方、A/Vビデオは、Y, U,
Vの3色で表示します(Y, Cr, Cbともいいます)。
ビデオの色は、これまた奥深い話なのですが、ここで覚えていただきたいのは、ふたつあります。
一つ目は、テロップなどで、あまり鮮やかな色を使わないことです。TVに持って行った時に問題になる色があるからです。
TVに持って行っても大丈夫な色を、安全色(NTSC
Safe Color)と呼びます。どれが、安全色かは、iMovieではわかりませんので、要は、鮮やかな色を使わないことです。たとえば、iMovieのタイトル機能の[iMovieフォントパネル]を見ると、デフォルト設定の色はどうしてこんなに地味なのだろうと思われるかもしれません。この地味目の色は、安全色を考慮しているのです。
二つ目は、Macでの編集中に見ていた色と、最終作品(DVD-VideoやBlu-ray
Disc Video等)にしてTVに再生表示したときの色とは、違いが出てしまう、ということです。Macモニタで見る色とTVで見る色が違う、というのは、Macモニタで見る色(RGB)とプリントアウトした時の色(CYMK)とが違ってしまうことと事情はおんなじです。色空間が異なっているので、原理的に仕方がない、としかいいようがありません。 もし、作品の色に懲りたいときは、編集中に何度もTVに映して確認する、という試行錯誤をしなくてはなりません。
Final
Cut Pro/Expressなどの本格的なDTVソフトならば、編集中の画像を出力して、TV(というか業務用ビデオモニタ)に表示させる機能があります。
なお、上記は、iMovieで編集した作品をTVに映すケースのみ、気にすべきことです。iMovieで編集した後、ムービーに書き出す場合、つまり、MacやPCのモニタ(RGB)で見る分には、色のことを気にする必要はありません。鮮やかな色でもなんでも使い放題です。
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