|
MPEGエンコード処理速度と画質は...?? |
2001.07.04改訂 |
本特集では、これらのMPEGエンコードソフト・ハードについて、画質、処理時間、操作性の観点から、徹底検証します。
|
MacDTV.comトップページ |
|
MacDTV.com情報ひろば |
|
Mac de 映像円盤制作 |
|
MPEGエンコーダ大特集 |
|
MPEGエンコード処理速度と画質は |
使用素材
使用素材については、ぷれぷれさんにご提供いただきました。ありがとうございました。
非圧縮データ(1分)
Avidで4:2:2コンポーネント1/3圧縮M-JPEGでデジタイズしたデータを、圧縮
"none"でエクスポートしたもの。640×480、非圧縮、インターレース、約26MB/s。DVデータ(1分)
非圧縮データに相当するシーン。ベーカムからSケーブルでDVにコピーしたものをFinal Cut Pro 1.2.5でキャプチャーしたもの。
図柄としては、白鳥が水面をゆく、というシーンで、動き、水面の揺らめき、羽根の細部、など、なかなか意地悪な図柄といえそうです。
このシーンでは、動きはあまりありませんので、フレーム内での微細表現(例。白鳥の羽根の細部、白鳥と水面とのエッジ、細い芦がどう表現されているか)を評価します。 このシーンは、常に水面が揺れており、フレーム間予測には非常に不向きな図柄といえます。水面の表現、特に、ブロックノイズの出方を評価するのに向いています。
使用機材
Cleaner SuperChager、Cleaner MPEG SuperChager( Digital Media Press)、Media Press Pro
ソフトウェア・トゥー社さまのご厚意で試用させていただきました。ご協力ありがとうございました。
Capty
ピクセラ社さまのご厚意で試用させていただきました。ご協力ありがとうございました。
iDVD、QuickTime MPEG Encoder (DVD Studio Pro付属)、Cleaner 5
これらは自前です。
テストマシン
PowerMac G4 733MHz /SuperDrive
Mac搭載メモリは1GB。各ソフトには500MB割り当てました。
アップルトークOff、仮想メモリオフ。Web共有、ファイル共有などオフ。
レビュー時には、ACARD RAID66のストライピングモードに、IBM DTLA 307060 2台をRAIDさせたもの。高速なHDD環境といえます。
ちなみに、Cleanerで、1フレームにおける各処理に要する時間をAnalyzeしますと、このRAID環境でHDDのRead/Write処理に約5%掛かっています。内蔵純正HDD(IBM DTLA 307060)ですと約10%ですから、結構、HDD環境の速さが、案外MPEGエンコード処理時間全体に影響するのですね。
GOP:15フレーム。IBBP。Colsedに設定。
GOPだの、I,B,Pフレームだのについては、こちらをご覧ください。
Colsed GOPというのは、GOPとGOPの間に独立性を持たせる場合。
逆にOpen GOPというは、GOPとGOP間に相関を採って、さらに圧縮率を稼ぐ場合です。この場合、GOP単位でのカット編集が難しくなります。転送レート
2.0 Mbps、4.0 Mbps、5.8〜6.0 Mbps、8.0 Mbps、9.5 Mbpsの5水準です。
一般的に、DVD-Videoでは、5.8〜6.0 Mbpsが一般的です(収録時間約2時間)。
8.0 Mbpsは、かなりの高画質レートといえ、iDVDなどはこのレベル(8Mbps弱)です。
9.5 Mbpsは、DVD-Rの最大転送レートが1350MB/s=10.8Mbpsですから、ほぼ最高画質といってようでしょう。
2.0Mbpsですと、チャレンジングな低転送レートといえます。こういった領域で、MPEGエンコーダの限界性能がみえるか、と思って確認してみます。
固定ビットレート(CBR。Constant Bit Rate) / 可変ビットレート(VBR。Variable Bit Rate)
作品には、圧縮率の稼げるシーン(例:より静止画に近いシーン)と、圧縮率の稼げないシーン(例:動きが激しいシーンなど)が混在しています。これを有効に活用するよう、転送レートを固定ではなく、必要に応じて変化させる機能がVBRです。
VBRが設定できる製品は、QuickTime MPEG Encoder、Cleaner MPEG Chager、Cleaner MPEG SuperChagerです。
このうち、Cleaner MPEG Chager、Media Press Proの場合、設定値の他に、最大値を設定できるようになっていますが、この場合、VBR値+0.6Mbpsとしました。(例 5.8Mbpsなら、6.4Mbpsを最大値)
MPEGエンコード結果 -処理時間と画質
iDVD <ソフトウェアMPEGエンコード>
(1分) |
|
|
|
|
|
|
|
|
ビットレート |
|
|
*作成されたMPEGビデオファイル(HDDに作られる)をDVD Studio Proで解析
**処理時間:MPEGビデオエンコードに要する時間。iDVDで最終的にDVD-Videoを作成するには、このケースでは合計約18分かかりました。
QuickTime MPEG Encoder (DVD Studio Pro付属) <ソフトウェアMPEGエンコード>
(1分) |
|
|
|
|
|
2.0 Mbps |
|
|
4.0 Mbps |
|
|
5.8 Mbps |
|
|
8.0 Mbps |
|
|
9.5 Mbps |
|
|
Cleaner 5、Cleaner MPEG Chagerの場合 <ソフトウェアMPEGエンコード>
Cleaner MPEG Chagerには、2 pass VBRというオプションがあります。これは、一旦全シーンを解析した後(1 pass目)、MPEGエンコードを実行する(2 pass目)ということのようです。
Standard
(1分) |
|
|
||||
|
|
|
|
|
|
|
2.0 Mbps |
|
|
(51'02.24) |
|
|
(!:00'05.87) |
4.0 Mbps |
|
|
(51'14.25) |
|
|
(57'27.33) |
|
|
|
(51'25.37) |
|
|
(58'17.24) |
8.0 Mbps |
|
|
(51'00.53) |
|
|
(54'56.56) |
9.5 Mbps |
|
|
(51'10.27) |
|
|
(54'46.34) |
Faster ( Low Quality)
使用素材
(1分)
非圧縮素材
DV素材
CBR / VBR
CBR
1passVBR
2passVBR
CBR
1passVBR
2passVBR 2.0 Mbps
24'24.61
23'36.72
49'15.48
(25'59.48)
20'33.22
20'05.39
42'34.76
(20'05.71)4.0 Mbps
26'26.82
23'49.50
49'48.29
(26'19.18)
20'23.78
20'15.96
42'34.76
(20'05.71)
5.8 Mbs
23'46.94
24'06.26
50'30.28
(26'46.31)
20'31.77
20'45.48
42'54.51
(22'24.51)8.0 Mbps
23'48.94
23'44.60
52'37.78
(27'49.05)
20'39.45
20'44.26
42'58.25
(22'19.78)9.5 Mbps
24'07.02
23'59.85
48'39.56
(25'25.12)
20'57.50
20'49.02
43'07.40
(22'21.90)
Cleaner MPEG SuperChagerの場合 <ハードウェアMPEGエンコード>
(1分) |
|
|
||
|
|
|
|
|
2.0 Mbps |
|
|
|
|
4.0 Mbps |
|
|
|
|
5.8 Mbps |
|
|
|
|
8.0 Mbps |
|
|
|
|
9.5 Mbps |
|
|
|
|
Media Press Proの場合 <ハードウェアMPEGエンコード>
(1分) |
|
|
||
|
|
|
|
|
2.0 Mbps |
|
|
|
|
4.0 Mbps |
|
|
|
|
5.8 Mbps |
|
|
|
|
8.0 Mbps |
|
|
|
|
9.5 Mbps |
|
|
|
|
Digital Media Pressの場合 <ハードウェアMPEGエンコード>
使用素材
(1分)
非圧縮素材
DV素材
CBR / VBR Digital Media Pressのファイルエンコードでは、DV素材しか使用することができません。
そのため、データなし。
不明 (CBR らしいですが) 2.0 Mbps
0'58.34 4.0 Mbps
0'57.15 6.0 Mbps
0'56.96 8.0 Mbps
0'59.27
MPEGキャプチャーの画質比較
Digital Media Pressの場合 <ハードウェアMPEGエンコード>
ソース:DHR-100にてDVテープを再生。FireWire経由でDV-MPEGキャプチャー。
Captyの場合 <ハードウェアMPEGエンコード>
ソース:DHR-100にてDVテープを再生。アナログNTSC(S端子)経由でアナログ-MPEGキャプチャー。その後、付属ソフトPixeDV for MacでDemultiplexingし、.m2vファイルを作成しました。
画質評価はこちらから。画像が多いのでちょっと重いです。
|
Copyright(C)
Yasushi SATO |
|
MacDTV.comトップページ |
|
MacDTV.com情報ひろば |
|
Mac de 映像円盤制作 |
|
MPEGエンコーダ大特集 |
|
MPEGエンコード処理速度と画質は |