久しぶりの更新です。ちょっとさぼると、あっという間に時が過ぎてしまうなあ。
Adobe Creative Suite 4 Production Premiumが発表になりましたね。機能をざくっと見ると、どうも、Apple Pro Video Productとは別の方向を目指しているようで、おもしろいですね。
Apple Pro Video Productは、狭義の映像向け、というか、高画質映像指向。例えば、Cinema Tools(Film分野), Shake, Colorなどは高画質指向な映像プロダクション向けなのは明かですし、Final Cut Serverにしたって、映像プロダクションでのアセット管理・ワークフロー支援などをねらってます。Apple Pro Video Productは、やはり、高画質・プロダクション向けといえそうです。
ところが今度のAdobe
Production Premium CS4は、ちょっねらう方向が少し違っていて、高画質一辺倒ではなく「1ソースをマルチユース、ハイエンドビデオからネット配信向けだってこなしますよ」みたいな狙いを鮮明にしています。最近のビデオ分野の動向を見ると、その狙いもうなずけますし、そうなると、Flashを握っているのは強いですよねえ。
これまでのウリである「Adobe Product間での連携」も含め、Final Cut Studioユーザからしても、正直うらやましい程です。
こうなると、Apple
Pro Video Productの次の一手はなにか、興味が持たれるところ。
でも、最近は買収案件もないようなので、全く新たな分野のソフトの登場はあまり期待できなさそう。次期Final Cut Studioでは、Motion
Frameworkで書き直されたShakeが追加されるのかな。Colorの書き直しもあるのかしらん。あ、もちろん、Blu-ray
Disc Video対応の次期DVD Studio Proもね。といったくらいでしょうか。いかにも期待薄。
この際、Adobe
Production Premium CS4を見習って、Compressorも、もうちょっと力を入れて欲しい。FlashやWindows Media書き出しとか(←他社製だからといってサポートしない、という場合じゃないでしょ)。いっそのこと、Sorenson
Videoとか、Episodeを買収しちゃうとか。
そうじゃなければ、真っ向からQuickTimeで勝負して欲しい。QuickTimeムービーにもDRMを採用して、それをFinal
Cut Studioで制作できるようにするとか、QuickTimeムービーのインタラクティブ機能をFinal Cut Studioで利用できるとか(メディアリッチなQuickTimeムービーのうち、ビデオ・オーディオトラックの他は、TimeCodeくらいしか使っていないのは、お話にならない)。
なんてことをついつい考えてしまいます。
そんなわけで、Adobe Production Premium CS4、なかなか物欲をそそります。
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