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CHAPTER1.6 取り込み・書き出しの注意点 |
2000.01.31初稿
2004.11.15改訂 |
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ここでは、ムービー取り込み・書き出し時の注意点・諸設定をまとめてみました。以下は、アナログキャプチャーとDVキャプチャーの両方においても共通事項です。
書籍版「Mac de DTV Macでお手軽ビデオ編集」44ページ〜
DTV専用「システムフォルダ」を用意する。
まず、これが基本です。理由は、次の2つ。
DTVをやるには、出来るだけ軽いシステムがよい。
日常使っているシステムフォルダには、もろもろの不必要なファイル(機能拡張やコンパネなど)が貯まってきます。こんなのは、DTVには不必要ですし、安定性確保の観点からの望ましくありません。
DTVをやったおかげで、システムを壊してしまうかも知れない
DTVは、かなり過酷な作業です。なんらかのトラブルにより、システムを壊してしまうかも知れません。もし、そうだとしても、DTV専用システムフォルダを用意しておけば、壊れても再インストールするだけで済みます。
複数のシステムフォルダを切り替えて使用する方法をご紹介しています。
MacOSの新バージョンにはむやみに飛びつかない
Mac好きにとっては、MacOSの新バージョンが出たらすぐにでも使ってみたいところではありますが、ことDTVをやる場合は、慎重にしましょう。
新OSにハード(のドライバソフト)やソフトが対応しているか
トラブル報告はないか
などの情報を集めてからでも遅くはないですよ。その際にはこのホームページもご利用下さい。
MacOSのアップグレードは、くれぐれも上書きインストールを行わぬよう...。
つまり、旧バージョンのOSを「新規インストール」し、このシステムフォルダに対してアップデートをかける...という手順を遵守してください。ものぐさして、上書きインストールをされぬことをお勧めします。
不要な機能拡張やコンパネは外し、軽いシステムにしておく
どのファイルが不要か判断する必要がありますので、まあ、これはスキルのある方だけがなさればよいと思います。
Utilityのたぐいは絶対に使用しない。
RAM Doubler
RAMダブラーは、「一度に開けるアプリケーションの数を増やす」といった意味でのメモリ容量は増やしますが、「ある一つのアプリケーションへの割り当てメモリ」を増やす訳ではありません。これもRAM増設で解決しましょう。
Speed Doubler
これも場合によりますが、基本的には、外しておいた方が無難だと思います。
確かにnatine化されていないルーチンもまだ残っているので、これらの点については高速化するとも思えますが...。
しかし、SpeedDoubler8のインテリジェントキャッシュは、メインメモリの1/16を自動的にキャッシュに充てる以外はメモリコンパネのDiskCacheとほぼ同様ですので、外しておきましょう。
また、RAIDソフトの中には、SpeedDoublerと衝突するものもあります(解決したのかな??)。
まあ、結局は、外して置いた方が安定性は増します。
Virus監視ソフト(常駐型)
たとえば、Disinfectantの「Disinfectant INIT」、Symantec Anti Virusなどが、常駐型です。これらもディスクアクセスがないか、常時監視しています。
ScreenSaver
まさか、スクリーンセーバーを入れてはいないでしょうね。
起動ディスクと取り込みディスクを用意する
まあ、費用的に余裕があれば、もう一台HDDを用意して
「起動ディスク」(Mac内蔵HDD)
「取り込み・書き出しディスク」(新規購入)
というように、別のドライブにしてください。
なお、もし、もう一台HDDを用意できない場合は、まあ仕方がありません。
この場合、あえて1台のHDDを2パーテーションを区切る、必要はありません(し、逆にトラブルの原因になることもあります)。
フラグメンテーションの解消
そのうえで、HDD上に連続空き領域を確保する必要があります。これは、フラグメンテーションの解消という操作です。Norton Utilities for MacやMacTools、DiskExpressを使えばよいでしょう。ただし、デフラグ中にファイルを壊す恐れもありますので、注意しましょう。
あるいは、別のHDDにファイルを一旦避難させて、取り込み用HDDを初期化したのち、ファイルを戻してくる、のが簡単です。なにしろ、大容量HDDともなると、デフラグ処理にも時間がかかってしまいますから。
こんなこともあって、起動ディスクと取り込みディスクを区別して置いた方が使い勝手がいいのです。
使用しないSCSI機器
使用しないSCSI機器は、接続を外しておくのが無難です。
まあ、取り込み・書き出し時には、CD-ROM Drive、MO Drive、Scannerなどは、いらないですよねえ。
その他の諸設定
結局のところ、取り込み・書き出しに「割り込み処理」が発生しないようにすることが肝心です。
「メモリ」コントロールパネル
「DiskCache」は最小「96kB」
DiskCacheとは
「煩雑に利用するデータをRAM上に一旦置いておいて、再度同じデータがコールされた時には、HDDからでなくRAMから読み込む」
という仕組みで、処理を高速化します。
たとえば、Finderでウインドウを開く処理などは、DiskCacheを増やすと目に見えて速くなります。
しかし、DTVのデータは、一時として同じデータは流れ込んできません。DTV用途にあっては、DiskCacheはよけいなお世話(笑)で、そんな処理をするくらいならとっととHDDに書き込んで欲しい(笑)。
ただし、MacOS8.0以降では、DiskCacheの仕組みが変わったので、果たして「これまでの常識」が当てはまるのかどうか...。追々確かめてみたいとは思っています。
「仮想メモリ」は「切」
この理由はお判りのことと思います。仮想メモリをonにしなくてはならないとメモリが不足するようでは、DTVシステムとしては不適です。
すなおに(泣く泣く??)RAMを積みましょう。
「セレクタ」
「AppleTalk」は「off」
AppleTalk使用中は、MacOSがネットワークの状態を常時監視してしているからです。特に、ファイル共有をしていると、CPUパワーの50%をAppleTalkに費やすようになっています。
なお、Premiereの場合、取り込み・書き出し時はAppleTalkをoffにしてくれます。
「リムーバブルメディア」
リムーバブルメディア(FDD、MOなど)にはメディアを挿入しておきます。これらも、新たにメディア挿入がされないか、MacOSは常時監視してしているからです。
時計機能のようなもの
時計機能のようなものも、負荷はさほどではないものの外すに越したことはないはずです。
書籍版「Mac de DTV Macでお手軽ビデオ編集」のこのChaptureでは、 こういった内容を詳しく解説しています。 |
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