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フラグメンテーション |
1998.05.05初稿
2005.10.04改訂 |
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フラグメンテーション
HDDなどのボリューム内で、ひとつのファイルが複数の領域に分割されて存在する状態。
HDD内がフラグメンテーション化(断片化)していると、一般に、HDDの読み書き速度が低下します。
DTVにおいては、さらに顕著で、
ムービー取り込みの場合、
フラグメント化したHDDに対してキャプチャーするとなると、点在した空き領域に対して書き込まなくてはなりません。ムービーのような高速データ転送に、HDD書き込みが追いつかないと、コマ落ちが生じてしまいます。
ムービー書き出しの場合
ひとつのムービーファイルがHDD上に分断されて配置されていると、書き出しの際、HDDのヘッドがいろんな箇所に移動しなくてはなりません。ヘッドの移動が追いつかないと、コマ落ちが生じます。
そこで、フラグメンテーションの解消(デフラグ、オプチマイズなどともいいます)を実行すると、
ファイルは連続して書き込まれ、連続空き容量を確保することが出来ます。ひとつひとつのファイルが連続した領域にそれぞれ集められると同時に、未使用領域も一カ所に集められ連続空き容量を確保することが出来ます。
ひとつひとつのファイルが連続した領域に記録されているので、ヘッドが無駄に移動をしなくても済むため、書き出し速度が向上します。
また、連続連続空き容量を確保されたデフラグ済みのHDDに対して取り込みを行えば、取り込まれるムービーデータが、連続した領域に順番に(ヘッドが無駄に移動することなく)書き込まれるため、書き込み速度も向上します。
このようなデフラグツールには、
Tech Tool Pro (開発:Micromat社 販売:アクトトゥー社)
iDefrag (開発:Coriolis Systems社、 販売:ネットジャパン社)
があります。
古くは、Norton Utilities for Mac、MacTools、DiskExpressなどがありました。
(本文図は、Norton Utilities for MacのSpeed Disk)
デフラグ実行中に事故が起こると、ファイルを壊す恐れもありますので、データバックアップを取るなど、充分注意しましょう。
なお、Macで始めるDTVコーナーの基礎知識編の項にある、記事[HDDの増設]や記事[HDDの運用法]で、「取り込み・書き出し実行直前にデフラグを掛ける」よりも、「初期化済みの別ボリューム」を用意して、フラグメントそのものを発生させない方策をお勧めしています。
理由は、実作業性を考えると、初期化済みの別ボリュームを用意した方が手っ取り早いからです。
デフラグ実行(すなわち、データを読み込んで、同一ボリューム(の別の領域)に書き戻す)よりも、別ボリュームへコピーする方が速い)ですし、そもそも、デフラグ中の事故を恐れてバックアップするのだったなら、その時点で、別ボリュームにコピーを行ってしまっている訳だし(笑)。
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