2008.06.15 ハイアマチュア向けHDビデオカメラ その1から続きます。
ここで、ハイアマチュア〜軽い業務用HDビデオカメラを概観してみましょう。ハイアマチュア〜軽い業務用といっても定義が難しいですが、重量2kg台、価格的には100万円を超えない程度を上限、としましょうか。
ソニーの場合、
まず、HDVカメラは、コンシューマ向けの HDR-FX1やHDR-FX7、両者の業務用派生モデルであるHVR-Z1J、HVR-V1J、HVR-V1Jをベースにレンズ交換式にしたHVR-Z7J、
他には、XDCAM EXでは、PMW-EX1や、まもなく登場するレンズ交換式のPMW-EX3。
キャノンは、HDVカメラオンリーで、業務用HDVカメラのXH G1、XH A1、レンズ交換式のXL H1S、XL H1A等。
パナソニックは、もともとHDVには与せず、AVC-Intra等を出してましたが、ここに来て、2008.06.15 ハイアマチュア向けHDビデオカメラ その1で触れたように、AVCHDの業務用機AG-HMC155等を発表してます。
このように、ハイアマチュア〜軽い業務用でのHD記録フォーマットについては、HDV、AVCHD、XDCAM EXの三種類がありますので、ここの比較をば。
HDV | XDCAX EX | AVCHD |
||
メディア | DVテープ | SxSカード | SDHCメモリーカード | |
ビデオCodec | MPEG2 MP@14 | MPEG2 MP@14 | MPEG-2 MP@HL | MPEG-4 AVC/H.264 HP |
フレームサイズ | 1440×1080 | 1440×1080 | 1920×1080 | 1920×1080 1440×1080 |
ビットレート | 25 Mbps | 25 Mbps | 最大35 Mbps | 約21 Mbps (平均)、 最大24Mbps |
XDCAX EXは、 1920×1080で最大35Mbps。では、このビットレートはというと、HDVは1440×1080で25Mbpsなので、HDVと同じ圧縮率でフレームサイズを1440→1920に拡大すると、総ビットレートはHDVの1.33倍、33Mbpsくらいが必要という計算になります。一方、XDCAX EXの仕様は、最大35 Mbps。ここからわかるように、簡単にいうと、XDCAX EXは、HDVと同等の圧縮率で、1440→1920へと1.33倍高精細化されたもの、といえます。
一方、一般に、AVCHDはMPEG-2の約2倍の圧縮効率と言われてますので、AVCHDの24Mbpsは、XDCAX
EXの48Mbpsに相当する、ということになります。まあ、約2倍の圧縮効率、と言う通説が、こんなビットレートの領域でも当てはまるのかはわかりませんが。
こうしてみると、やはりAVCHDの業務用機 AG-HMC155、収録記録方式としても、スペック上かなりのものが期待できそうです。
この記事のURL: http://www.macdtv.com/Macunamatata/Articles/20080617/index.html