HDVのFront Pageを書いていて思い出したんですが。
それにしても...。HDV編集がどうの、という話題は別にして、HDVってほんとに綺麗なのか?、という根本的な疑問がふつふつと沸きつつあります。ビデオ系雑誌ではFX1の画質は絶賛一本やりですが、ほんとにそう、なの?。
なんて書いていますが、あれから3年。HDVだけでなくAVCHDもあわせて改めて考えても、今も基本的に感想は変わりません。やっぱり、高精細であるとは思うけど、決して高画質とは思いません。
例えば、
速い動きに弱いし(これだけ高精細だとインターレースは考え物ですね)、
MPEGの悪い点がはっきりと現れているし(例えば、ズームさせようとすると、止めてる時は高精細だけど、ズームし始めるととたんに図柄全体がぼやっとなる)。
については、AVCHDでも状況は変わらないし。
もっとも、
CCDの高画素化にともなって、暗くざらつきのある画(ゲインアップしてるみたいな画)だし。
に関しては、最近のAVCHDビデオカメラ、HDVカメラでは、CCDやCMOSの高性能化により改善には向かっている気もします。
とはいえ、あれから3年くらいHDR-FX1で撮った素材を扱ってきましたが、(高画質とは思わないものの)許容できないわけじゃないんですよね。HDV、技術的には非常にバランスの取れたフォーマットだと思います。
それに、アマチュアに手に届くHDビデオフォーマットで、もっと高画質なものなんて、世の中に存在していないんで、ないものねだりしても仕方がない気も。
最近は、レンズ交換式だとか、業務用レンズを使用したHDVカメラも登場してますから、光学系の改善で、HDVフォーマットの能力をもっと引き出して上げられる余地もあるのかもしれませんね。
ずっとHDR-FX1でがんばってましたが、おかげで2kg強のカメラを手持ちするのに慣れちゃいました。これが最大のけがの功名かも。
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