ひさしぶりのMac.una
Matata
!!更新となってしまいました。WWDC2006前に、ひさしぶりの勝手な予想屋です。
今年のWWDC向けのうわさとしては、MacのCPUをIBMのPowewPC系からIntelのx86系のりかえか??、ってのが一番話題ですね。
Mac
OS
Xの前身であるNeXTSTEPはx86で走っていたわけだし、Mac
OS
Xの基盤であるDarwinはすでにx86で稼働するわけだし、また、アプリケーションレベルでもXcode
2ではx86用コードも生成できる訳だし...、と技術的には可能なのでしょうね。また、歴史的にもMotoloraの68x80からPowerPCに乗り換えを果たしてきた実績もあるわけで、労力さえ惜しまなければ。まあ常識的に言えばリスキーですが、ようは「決断」の問題だけです。「x86が載っていようとPowerPCだろうとMacというハードウェアを供給するのはAppleだけ」という戦略を採るのか、それとも、「Mac
OS X for
PC/ATをリリースして互換機路線にまで突き進む」のか(Windowsとのまっこう対決ですね、これだと)はわかりませんし、これぞまさしく、Appleという企業の「未来への大いなる選択」なわけで、(もしうわさがほんとなら)興味は尽きません。
Appleからすると、発熱問題でPowerBook
G5が未だに登場させえない現在、iBook、PowerBook、Mac
miniといったポータブル機用CPUの選択肢がない、というのは非常に悩みどころです。ポータブル機に求められる「省電力でそこそこの性能」といったCPUは現状Freescale社(Motorola社からスピンオフ)のPowerPC
G4しかないわけで。これらのポータブル機にPentium
Mなんかが使用できると、(生産高の小さいPowerPC
G4を小メーカのFreescale社から購入するよりも)コスト的にもはるかに有利だし、安定供給も見込まれ、非常にうまいわけです。
Pentiumというと、大発熱、なんてイメージがありますが、Pentium
Mはコアの設計自体がPentiumファミリーとは違うモノなので、省電力に仕上がってますし、パフォーマンスもそこそこ。Pentium
Mはバランスの取れた良いCPUだと思います。
さらに、デスクトップに関しては、スピード勝負なので、発熱問題は容認するとすればPowerPC
G5のDual
Core版970MPがあればよいのかもしれません。ですが、x86系も選択肢になるとなれば、Intel
Pentium
D(でもこれは絶対やだな、発熱が半端じゃないし、無理矢理Dual
Coreにしただけだし(笑))だって、AMD社のOpteronだってよいはずです。そのときに応じてもっとも総合性能がよいCPU(部品)を選べばいい、と割り切れば。
ともかく、Mac新製品のロードマップがたかだか一つの部品(IBM社のG5やFreescale社のG4)の開発・供給計画やその遅れに引きずられてしまうのはAppleとしては不本意でリスキーですし、コスト的にも安定供給を考えても汎用品(=Intel社製品、またはその互換品)の方がいいに決まってます。
とはいえ、アプリケーション開発者にとっては、いいことなんだかわかりませんが。68x80からPowerPCへの乗り換えのときも、とりあえずエミュレーションモードへの暫定対応→重要な機能だけPowerPCネイティブ化→晴れて完全Native化、なんて道をたどってきて、このあと、Mac
OSからMac OS
Xの乗り換えもありましたよね、そのあと、またx86への乗り換え対応かよ!!、てな具合で、アプリケーション開発者にとってはたまったもんじゃないのかも。
ただユーザにとっては、いまや、CPUの種類なんてどうでもいいわけです。iPodのチップがどこのメーカの何という製品なのか気にする人はいませんよね。これと同じで、ある一定レベル以上の性能に達した「現在のMac(やPC)」において、CPUがどうの、ちょっとした性能の差がどうのということは、一般ユーザとしてはほとんどどうでもいいことになっています。パソコン雑誌の新製品ベンチマーク的記事が形骸化・パターン化していて、ほとんど興味を引かなくなっているのがいい例です。
わたしもMac一本槍ではなく、PCの自作もしますし、Windowsマシンも使います。ですから、Intelのx86系についてもずっとウォッチしてきました。だけど、最近はどうでもよくなってしまって...(笑)。追いついていけたのは、3GHz超えやらHyperTreading対応の頃までであって、そのあとはとんと。Intelがマーケット上の理由から3桁の製品番号(840とか670とか)で呼ぶようになったころ、どうでもよくなってしまいました。少々の性能差はどうでもよくって、ようは、その時点での価格で決めればいいと割り切れば(笑)。
こんな風に、一般ユーザからすれば、どんなCPUを使っていようと、コストパフォーマンスがよくて満足できる程度の性能(実行速度)が出るのなら気にしないでしょう。まあ気にするのは昔からのMacユーザくらいかな?(笑)。
あ、もちろん、DTVのようなヘビーユーザから見ても、「コストに見合ったパフォーマンス向上」があるなら、CPUの種類がどうであろうと、基本的には関係ありません(もちろん、安定性は悪くならないとの前提で)。とはいえ、DTVのようなヘビーユースほど、G4/G5のVelocity
Engineのフル活用などPowerPCへの最適化がなされているわけですし、CPUの違いを吸収する機能でのオーバーヘッドも当然生じるでしょうから、パフォーマンスの向上というはなかなか難しいことかも知れませんね。でも、これからの時代、「コストに見合ったパフォーマンス向上」というのも、PowerMac一台での勝負ではなく、「Mac
miniを複数台接続してのグリッディング」なんてやりかたもありましょうし、そうなるとますますCPUの種類なんてどうでもよくなっていくのでしょうね。
ということで、久しぶりに楽しめそうなうわさですが、さて、どうなるのでしょうか。すべては明日明らかになる!!(のかな??(笑))。
WiMAX(IEEE
802.16)用のIntel社チップを採用、といったところかな...?