iMovieユーザがFinal
Cut
Proに乗り換えるにはかなりのハードルがあり、だからこそ、Final
Cut
Expressが登場したわけですが、極私的にはショックを受けてしまいました。
というのは、書籍版「Mac
de DTV
2(仮題)」というのを前からちょっとづつ書きためているんですが、これの目玉が「iMovieユーザのためのFinal
Cut
Pro講座」だったんですね。この狙いは、まさにiMovieユーザがFinal
Cut
Proに乗り換えるに当たって、Final
Cut
Proの基本部分(DV編集に必要な部分)だけを解説する、というもの。
それなのに、Final
Cut
Expressが出ちゃったものだから...(笑)。書き直しは必至(必死)です。まあ、図表をすべてMac
OS
X版のスクリーンショットに差しかえる作業をどっちみちやらないといけなかったんで、まあ、仕方ないかなあ。
そういえば、古くは、書籍版「Mac
de DTV
2(仮題)」のネタのひとつが、オフライン編集のすすめ、だったのですが、これも、Final
Cut Pro
3の登場で、改稿を余儀なくされたことがありましたっけ。
ま、以上は、ライターの端くれたるわたしの極私的感想でして、Mac
DTVな観点からはFinal Cut
Expressは歓迎すべきことはいうまでもありません。それは、ビデオプロダクトマーケットへのインパクトもそうですが、今日の記事のついでですが、Final
Cut
Pro解説本マーケットに関しても、同じことが言えます。
Final
Cut
Proの出荷は、数万本(万のオーダーで、前半。1万とか2万とか)。Final
Cut
Proの解説本を企画したとして、このうちの10%のユーザ(!!)が解説本を購入するとしても、数千部にしかなりません。ところが、この手の書籍の初版って、最低でも5000部以上なんです。こんなことを考えると、Final
Cut
Proの解説本が出ない理由はお分かりですよね。
この状況が、Final
Cut
Expressの登場で大きく変わるはずです。部数のすそ野をひろげるため、ターゲットをFinal
Cut Express & Proとした解説本にすればいいわけですから。これは売れそうな企画だなあ、ということで、おそらく、すでに複数の出版社が出版準備作業に着手しているはずです。
どことは知りませんですが、おそらく。
なんか、解説本に関しても、楽しみですね。