批判的な言動、というのは、深い議論のために必須ですが、一方で、ニヒリズムに陥りやすいですね。
例えば、Mac OS XやiPod、AppleStore店舗といった話題に関する「批判的立場からのMac記事」を見てもわかります。
「MP3プレーヤーが欲しいと思うユーザ層には高価すぎる、iPodを気軽に買うことができることのできるユーザ層はMP3プレーヤは欲しくない」だとか、
「iPodが使いたいからと言ってMacを買うだろうか」とか。
もっともな指摘だと誰もが思いますが、でも、じゃあ、iPodも作らず、Mac OS Xも開発せず....、というのが賢明、「何にもしない」ことが得策、ということになってしまうのではないかと。まさにニヒリズムで、そんなこといったら、人間、生きていることも面倒だ、となってしまいかねない気が(笑)。
チャレンジを評価する、リスクを取る行為を評価することが大切なんでしょうね。もっとも、特に今のMac系雑誌は、礼賛一色になりかねないので、バランスとしての批判的立場は必要であることはいうまでもありませんが。
この記事のURL: http://www.macdtv.com/Macunamatata/Articles/20011228/index.html