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2009.09.05初稿

 

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Final Cut ProでAVCHD取り込みをする

Final Cut ProでのAVCHD取り込みのやりかたを見てみましょう。

Final Cut ProでのAVCHD取り込みの際には、Trans Codingが行われます。

すなわち、Final Cut Proでの取り込み工程の際に、MPEG-4 AVC/H.264で圧縮されているAVCHDのビデオデータは別のVideo Codecへと変換されたのち、Final Cut Pro上での編集に供されます。オーディオに関しても、Trans Codingされます。

Macとの接続、AVCHDビデオカメラ側の準備

基本編 - AVCHDビデオカメラとMacとを接続するやりかた

まず、MacとビデオカメラとをUSB接続します。その後、ビデオカメラの電源を入れ、[ビデオ再生]モードに切り替えます。

メーカ・機種によっては、PC接続モードかもしれません。 AVCHDビデオカメラの取り扱い説明書を確認してください。

このあと、Final Cut Proを起動します。

応用編
メモリカード型AVCHDビデオカメラで収録したデータを、メモリーカードリーダーを使って読み込む場合

MacとメモリーカードリーダーとをUSB接続し、メモリーカードをリーダーに挿入します。

AVCHDビデオカメラが、どのような規格のメモリーカードを使用しているかは、AVCHDビデオカメラ取り扱い説明書を確認してください。

メモリーカードリーダーは、お使いのメモリーカードに対応したものが必要です。
例えば、SDHCカード(パナソニック社、キヤノン社等の AVCHDビデオカメラで採用)は、従来のSDカードと外観は一緒ですが、 だからといって、 従来のSDカード用カードリーダーを使って読むことはできません。 SDHCカード対応のリーダーを使用してください。

この時点で、デスクトップ上にメモリーカードボリュームがマウントされますが無視してください。Finderでコピーしたり、ダブルクリックしてファイルを開こうとしても無駄です。Final Cut Proを起動してください。

DVD型AVCHDビデオカメラで収録したデータを、DVDドライブを使って読み込む場合

MacのDVDドライブに、撮影したDVDを挿入します。

注意!! DVD型AVCHDビデオカメラでは、(通常の12cm DVDではなく)8cm DVDが採用されています。お使いのMac(のDVDドライブ)が、8cm DVDが使用可能か、事前に確認してください。
この8cm DVDは、スロットローディングタイプのDVDドライブ(MacBook系およびiMac、Mac mini等)にを入れないでください。排出できなくなることがあります。

一方、Mac Pro内蔵や外付けDVDドライブのような「トレーローディングタイプ」であれば、8cm DVDが使用可能です。

この時点で、デスクトップ上にメモリーカードボリュームがマウントされますが無視してください。Finderでコピーしたり、ダブルクリックしてファイルを開こうとしても無駄です。iMovieを起動してください。

Final Cut Pro上での基本的な取り込み操作

[ファイル]メニューの[切り出しと転送...]Final Cut Proを起動し、[ファイル]メニューの[切り出しと転送...]コマンドを開くと、[切り出しと転送]ウインドウが開きます。

この状態で、AVCHDビデオカメラをUSB接続すると、ブラウズ領域(ウインドウ左上部)に、収録されているクリップのサムネールが表示されます。

[切り出しと転送]ウインドー

ブラウザエリア上の 取り込みたいクリップを選択し、[選択項目をキューに追加]ボタンを押すと、転送キュー領域(ウインドウ左下部)に表示されます。

選択項目をキューに追加

キューとは、「処理待ちのお仕事リスト」と言った意味。だから、転送キューとは、「Trans Coding処理すべきクリップの一覧」といった意味です。転送キューに入ったクリップは、順次、「収録メディアからデータが読み込まれ、TransCodingされ、MacのHDD上に保存」されてゆきます。

クリップ内の あるシーンだけを選んで転送する

ブラウザ領域で選択した あるひとつのクリップに関して、始点・終点を指定し、そのシーンだけを選んで転送することもできます。プレビュー領域を使って操作します。

まず、あるひとつのクリップを選びます。前のクリップ(ブラウザ領域の 上の行のクリップ)に切り替えるには[←]ボタンを、前のクリップ(ブラウザ領域の 下の行)に切り替えるには[→]ボタンを押します。

次に、そのクリップ内を探して、始点、終点を見つけます。ビデオデッキに似た再生ボタンなどを使って、再生させながら探してもよいですし、

再生ヘッドを動かす

再生ヘッドをマウスでドラッグして、始点位置(イン点)を決めることも可能です。

再生ヘッドを動かす
枠 イン点をマーク

そして、その再生ヘッド位置で、[イン点をマーク]ボタンを押せば、

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イン点を設定

[イン点をマーク]ボタン横の[イン点のタイムコード]領域に表示(この場合、00:00:00;17)がなされ、イン点が指定されました。

同様に、終点(アウト点)も指定します。

この指定では、00:00:00;17から00:00:02;17までの範囲を指定していることになります。

アウト点を設定
クリップをキューに追加

[クリップをキューに追加]ボタンを押すと、指定された範囲のみが、転送キュー領域に表示され、操作は終了です。

自動転送

自動転送ボタン[自動転送]ボタン(転送キュー領域の下)を押すと、自動転送モードに入ります。この機能は、AVCHDビデオカメラやメモリ、DVDなどのボリュームがMacで認識されると(デスクトップ上にマウントされる)と、そのメディア内のクリップが自動的に転送キューに追加されます。

自動転送モード

つまり、自動転送モードだと、ユーザがボリュームをMacに接続するだけでよく、あとはクリップ転送がバックグラウンで処理されるという便利機能です。

ロギング領域の設定

ロギング領域とは、ウインドウ右下の領域のこと。[切り出し]タブと[読み込み設定]タブとがあります。

[切り出し]タブ

HDDに保存されるクリップの、名称やその他の諸情報を入力します。名称には、連番機能もありますので、取り込んだ後のライブラリ管理や、編集作業の際に、わかりやすい名称・諸情報を入れておきましょう。

[切り出し]タブ
[読み込み設定]タブ

[読み込み設定]タブでは、ビデオ、オーディオの取り込みを設定します。つまり、ビデオのみ、オーディオのみの取り込みも可能です。

なお、オーディオに関しては、5.1chサラウンドオーディオで収録したとしても、Final Cut Proでの取り込み工程(のTransCoding)の際に、ステレオに変換(ミックスダウン)されてしまう旨の注意書きがここにも書かれています。

[読み込み設定]タブ

Trans Codec

Final Cut ProでのAVCHD取り込みの際には、Trans Coding処理が行われます。

すなわち、Final Cut Proでの取り込み工程の際に、MPEG-4 AVC/H.264で圧縮されているAVCHDのビデオデータは別のVideo Codecへと変換されたのち、Final Cut Pro上での編集に供されます。オーディオに関してもTransCodingされます。

Trans Coding処理に用いられるCodecのことをTrans Codecといいますが、TransCodecを設定する箇所は、基本的には、[Final Cut Pro]メニューの[簡易セットアップ]です。

Final Cut ProでAVCHDを編集するなら、最終用途にもよりますが、Apple ProRes系プリセットか、(Final Cut Expressと同様に)Apple Intermediate Codec系プリセットなどが多いことでしょう。

参考情報 どの[簡易セットアップ]を使えばよいか

また、一時的には、[切り出しと転送]ウインドウの[読み込み環境設定]でも選択可能です。[切り出しと転送]ウインドウのアクションポップアップメニュー(上方中央)をプレスし、[環境設定...]を選択します。

[読み込み環境設定]ダイアログには、ソースフォーマットがAVCHDが設定されていますので、それをどのCodecで変換するか(ターゲットフォーマット)を選択します。この場合、ターゲットフォーマットはApple ProRes 422に設定してあります。

アクションポップアップメニューの環境設定を選択

オーディオに関しても、TransCodingされます。この例では、5.1chサラウンドオーディオで収録したとしても、Final Cut Proでの取り込み工程(のTransCoding)の際に、ステレオに変換(ミックスダウン)されてしまいます。

ただし、ミックスダウンされてしまって残念かというと、実際的には大して惜しくありません。というのも、「5.1chサラウンドで録音できるAVCHDビデオカメラ」とはいっても、これら製品の内蔵マイクによる録音など正直大したことはないからです(まともに5.1chオーディオを収録したいなら、内蔵型マイクなどでは手に負えませんから)。

読み込み環境設定

アーカイブを読む

メモリカードや、AVCHDビデオカメラ内蔵のHDDに収録した場合、撮影当時のクリップをそのまま保存しておくというのは現実的でありません。

メモリーカードはまだまだ高価。撮影したら、Macに持ってきて、その後メモリーカードを初期化して再利用するのが一般的。HDDにしても、容量の点でも、また、万が一のHDDクラッシュを考えても、永久保管に使用することはできず、遅かれ早かれ、Macに取り込んだ後、オリジナルのビデオデータは消去せざるをえません。
このようなことを考えると、メモリーカードや内蔵HDDに収録するタイプのAVCHDビデオカメラ/SD MPEGビデオカメラ等の場合は、万が一の事故に備えて、バックアップコピーを保存しておくのが一般的でしょう。

このバックアップコピーの作成は、iMovie '09を使ってアーカイブ作成をすることをお勧めします。手動でバックアップすることもできますが、iMovie '09を使う方が確実で便利です。

ボリュームを追加

さて、こうして保存したアーカイブは、当然ですがFinal Cut Proで読み込むこともできます。

[ボリュームの追加]ボタンを押し、

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アーカイブの置き場所を選択し、[開く]ボタンを押すと、

開く 枠
ブラウザにアーカイブが追加される

ブラウザ領域に、アーカイブが追加されます。

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入門編

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ビデオを取り込む

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初級編

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iMovieによるAVCHDビデオカメラからの取り込み

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この記事のタイトル

[ 中級編 ] Final Cut ProでAVCHD取り込みをする

この記事のURL

http://www.macdtv.com/FinalCutPro/intermediary/02-02-Capture_AVCHD.html

更新履歴

2009.09.05 初稿を公開しました。

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