MacDTV.com

ホイールマウスでコマ送り

2000.07.18改訂
2001.04.15改訂


快適なMac操作、まずは、入力デバイスであるマウスから。

MacDTV.comトップページ

 MacDTV情報ひろば

  ハードウェア関連情報

   編集コントローラ

    ホイールマウスでコマ送り

この記事は、玄光社刊PasoVi誌001号用に執筆した原稿に加筆したものです。


快適なMac操作、まずは、入力デバイスであるマウスから。

Macのマウスは1ボタンで不便そう、と思いませんか。初心者の方が混乱しないよう1ボタンのマウスを採用しているのですが、一方でMacの操作に習熟してくると確かにWindowsマシンのように右クリックしたくなります。MacOSでは、キーボードのCtrl(コントロール)キーを押しながらマウスボタンを押すと現れるコンテクストメニューという機能があります(Windowsでの右クリックに相当)。例えば、Final Cut Pro上のクリップを選択し、コンテクストメニューを開くと、クリップに対して施すことが出来る処理だけがメニューになって現れます。

Ctrlキーを押しながら、というのが面倒な場合は、サードパーティ製のマウスを購入して下さい。

購入の際には、お使いのMacが、ADBかUSBか確認して下さい。

マウスを接続し付属ソフトウェアをインストールすると、右ボタンを押せばコンテクストメニューが現れます。ボタンへのキー割り当てはコントロールパネルで自由に設定変更が可能です。

現在市販されている一般的なUSBホイールマウスの場合、右ボタン、左ボタンの他、中央にホイールボタンなどがついています。ホイールは、Webブラウザで上下スクロールさせるといった使い方が一般的ですが、ここでは、ホイールをDTV編集ソフトのコマ送り、巻き戻しに割り当ててみましょう。それには、USB OverDriveというソフトを使用します。

図 USB Overdirve

Alessandro Levi Montalcini氏作汎用USBマウスドライバ。20ドルのshareware。入手先はhttp://www.usboverdrive.com。宮本朋治氏による日本語版もダウンロード可能。

なお、市販のホイールマウスを接続したら(付属のユーティリティソフトが付属する場合もありますが、これはインストールすることなく)USB Overdirveだけをインストールした方が無難です。というのは、同種の機能を有する機能拡張ソフトは重複してインストールすると不安定の原因となること、どちらかを選ぶとすればUSB Overdirveの方を選ぶべき(笑)という理由です。

例えば、大抵のDTVソフト*)では、コマ送りは→キー、巻き戻しは←キーですから、Wheel Upを→キー、Wheel Downを←キーに設定します

*) 大抵のDTVソフト:Premiere、Final Cut Pro、QuickTime Player、EditDVシリーズで、コマ送りは→キー、巻き戻しは←キーが割り当てられています。

やりかたは次の通りです。

まず、カスタムキー割り当てを設定したいDTVソフトを選ぶため、[新規]ボタンを押します。

この例では、iMovieにしてみましょう。[ホイールを上へ]を選び、プルダウンメニューから[キーストローク]を選択します。

そして、[キーストローク]をクリックし、キーボードの右矢印キーを押します。"right"と表示されるはずです。

同様に、[ホイールを下へ]を左矢印キーに割り当てましょう。


そうすると、マウス自体は動かすことなく、中指でホイールを前後に動かすだけで(図3)、コマ送り、巻き戻しが自在です。


また、このマウスではホイールがボタンにもなっていて、ホイールボタンをoption(オプション)キーに割り当てておくと、メニュー操作も快適になります。
例えば、Finder操作ひとつとってみても、optionキーを押しながらフォルダを開くと、別のフォルダを開くときに新しいウインドウが開かないようになりますし、optionキーを押しながらクローズボックスをクリックすると、開いているすべてのフォルダが一斉に閉じ、画面上が煩雑になりません。

また、QuickTime PlayerといったDTVソフトでも、普通に[編集]メニューを開くと[ペースト]コマンドが表示されますが、Optionキーを押しながら[編集]メニューを開くと[追加]コマンド、Shiftキーを押しながら[編集]メニューを開くと[置換]コマンド、ShiftキーとOptionキーを押しながら[編集]メニューを開くと[拡大/縮小して追加]コマンド、とキーストロークに応じて変化します。これらの操作をキーボードに手を伸ばすことなくマウスだけで行うことができるのですから、これは非常に快適になります。


こういったマウスといった入力デバイスの選び方で最も大切なことは、必ず製品を「手にとって」確かめて下さいね。操作感に好みがありますから。

快適なMac操作、まずは、入力デバイスから。


MacDTV.com

 

Copyright(C) Yasushi SATO 
All Right Reserved.   

MacDTV.comトップページ

 MacDTV情報ひろば

  ハードウェア関連情報

   編集コントローラ

    ホイールマウスでコマ送り