野暮と知りつつも、実用性という点から、Intel
Mac上でのWindows起動の意味を。
Appleの態度は、一貫しており、
● MacユーザーがIntel MacでWindowsを動かそうとすることを邪魔したりはしないが、正式にWindowsをサポートすることもない、
というもの。一方で、
● Mac OS XをApple製以外のPCで動かすことは許さない
ことも明言しています。PCユーザにとっては残念なことではありますが、でも、Appleにしたらおまんまの食い上げになってしまいますものね。
実際、CNET Japan
News 2006.02.20付記事[ アップル、強権発動か--「OSx86
Project」などの掲示板が閉鎖に ]なんて事例もありますし。
その上で、Intel Mac上でWindowsが動作することの意味を、
まずは、Macユーザにとっての意味を考えてみると。
うーむ、あんまり意味はないような気がする。所詮、Macユーザにとって「Windowsがどうしても使いたい状況」にあるなら、たぶん、安いWindowsマシンを購入しちゃえば済んですよね。やっぱり、「Windowsを起動している時は、Macは同時に使えない(その逆も)」というのが実際上の問題で、安いPCを別途購入するか、あるいは「遅い動作は容認して、その分、データ共有が非常にやりやすい」Virtual
PCのようなソフトを利用するかの方がいいですよねえ。
まあ、MicrosoftのVirtual PCは、Intel Mac版がまだ開発中ですが、いくつかのプロジェクトは成果を出しているようですし。
一方で、Windowsユーザにとっての意味は...。
「今までWindowsマシンを使っていたけど、Mac
miniに乗り換えよう。この際、PCはもはや捨ててしまって、Mac mini一本槍で勝負だ。でも、これまでのWindowsソフト資産が使えなくなるのは困るなあ」
なんてPCユーザしか想定できないんですけど。でも、こういう場合だったら、PCは捨てないで両刀使いするはずだしなあ(笑)。
あるいは、
「PowerBook・MacBook Proのデザインがいいなあ。これでWindowsマシンだったらいいんだけど」といったPCユーザ。
こういった方なら、少なからずおられるかも知れない。
アレ、デスクトップ型のMac miniならともかく、MacBook ProでWindows XPを使う場合、今回の対応で省電力機能はどうなってるんだろ。Windowsでのドライバが必要なはずですが...。
でも、Macユーザから見ると、「PCユーザがMacBook
Proにあこがれる」というのは、全く逆で、「WindowsモバイルノートでMac OS Xが動いたらなあ」と常々思うんですよね、なにせMacには軽いモバイルノート機がないから(笑)。
この記事のURL: http://www.macdtv.com/Macunamatata/Articles/20060319/index.html