2005.09.07 誰も「本物のハイビジョン」を知らない
ITmedia
ニュースの小寺信良さんの2005.09.05付コラム[
誰も「本物のハイビジョン」を知らない
]って面白いですね。
いわゆる"フルハイビジョン"、すなわち、1080iでフレームサイズが1920×1080のものを、視聴者側も作り手側も、だれも見ていない現状を書いておられるんですけど。
視聴者側ってのは、液晶TV・プラズマTVとも画面サイズが1366×768が主流な現在、
本来1920×1080をドット・バイ・ドットで見ているヒトがいない、ということ。まあ、これも、今年の年末にかけて、"フルハイビジョン"パネル搭載の薄型TV商戦が始まりますから、いずれ解消するかも。
一方、作り手サイドの問題は、いうまでもなく、制作段階では1440×1080とか720pベースとかのフォーマットで撮影・編集しているので、元々の素材が1920×1080ではない、ということ。
まあ、この二つまでは、わたしも気付いてました。でも、このコラムで感心したのは、その次で、
だれも1080iの"
i
"、インターレースで見ていない、という指摘。
そうか、ブラウン管モニタでなく液晶などのモニタ上で視聴者も制作者も見ているということは、ほんもののインターレースではだれも見ていないのですね。制作者は、インターレース表示で問題がないかの確認をせずに送出している、と。
言われてみると、その通りです。
制作者サイドとしては、個々のことは百も承知で、また、こうして総論的に並べてみてもそんなことは薄々気付いてはいることなのでしょう。業界の常識、荒立てないのが大人、みたいな(笑)。
でもまあ、消費者から見ると、ある意味で業界(制作サイド&家電品業界)の詐欺行為(笑)と見えなくもない話しではあります。
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