2005.07.26 Windows Genuine Advantage

カテゴリ:[ 今日のなんだかなあ ]

CNET Japan News の記事マイクロソフトの「Windows Genuine Advantage」、いよいよ全世界で実施 を見て、さっぱりわからなかったのですが、Windows Genuine Advantageって一体?。

以前から、おまけツール的なソフトをMSのサイトに用意しておき、それが欲しい場合製品コードの入力を求めることで正規版ユーザであるチェックを行う、って手口をやってました。

例えば、AppleでもDVD Studio Proのアップデータをダウンロードする際にシリアル番号が必要、なんてやり方を昔やってましたから、一緒といえば一緒なのですが。(Appleの方は、[システム環境設定]の[ソフトウェアアップデート]でやってしまう今となっては、やめましたが。エレガントではないですし)。

でも、おまけツールという「甘い飴で釣る」というやりくちは、「おまけなんていらないよ」というユーザにとっては通じないし、MSとしても不正規ユーザのチェック策になってないことは百もご承知だった訳ですから、今回からは、おまけソフトダウンロードだけではなく、通常のアップデートの際にもシリアル番号チェックを掛けようとしているようです。

ようです、と書かざるをえない訳は、MSサイトのサポート情報自体が、こんなすごい文章 だったからです。理解できね〜。

<引用>

はじめに
Windows に固有な Windows Update Web サイトからアクセスがダウンロードする場合、Windows 正規利点(WGA)検証 CHECK 処理を完了するよう求められます。 mandatory-update ActiveX コントロールが Windows のコピーが正規だと確認するために、検証チェックを行います。 すべてのダウンロードへのアクセスを続行、または Windows のコピーが正規である場合、ほかのメッセージまたはほかの検証を表示することがあるかもしれない。 Windows のコピーが検証チェックを渡すことができない場合、 Microsoft Windows Update Web サイトに戻ります。 Microsoft Windows Update Web Web サイトに返されると、いずれかのすべてのダウンロードまたは以外 Windows のみダウンロードにアクセスを取得します。
メモ: 5 バージョンの Windows Update と自動更新が WGA 検証チェックによって影響されていません。

詳細
WGA プログラムは、 Windows の正規のコピーを持っているユーザーの向上した Windows 経験を作成します。 Windows Update は、ただ Windows の正規のコピーを使用しているユーザーが使用できる利点です。

</引用>

追記 当時、このページは、上記のような、機械翻訳丸出しのとんでもない文章だったのですが、現在では、人手を使ってまとまな日本語に変更されています。

「Windows 経験」?!なる記載もあるので、Windowsアップデートで製品番号を1回入力すれば、以降は手間無し、という仕組みになっているようですが...。

もちろん、セキュリティアップデートといった「必須のアップデート」に対して、チェックを掛けると「不正規使用をしているのがばれるのはいやだから、じゃあパッチ当てをやめよう」→ネット上にセキュリティボロボロPCが放置、となることは目に見えているので、それくらいはMSも考えているようですが。

でもね、Windows XPって、インストール時にアクチベーションってのをやってませんでしたっけ(これもすぐに破られてましたけど)。その上、アップデート時にもチェックかよ。

また、Windowsアップデートで製品番号を1回入力すれば、以降は手間無し、というのが正常動作だとしても、「仕様の範囲内」のくせに「一般常識的には異常な」動作するのがWindowsの常(笑)。もし、正規ユーザなのに「間違って」チェックで蹴られてしまったらどうなるか、というと、

(間違ってチェックで蹴られるなんてことは、Windows XP新規インストール時のアクチベーションで良くあることですから、今回のWindows Genuine Advantageでだって起こらないとは思えない(それがMSの「仕様」なのだから)。

この記事によると、

自分のWindows OSのCDを送付し、自分がそれを買った証拠として見せ、さらに違法コピー報告書に記載するというもので、これを選んだユーザーは無償で正規のWindowsを手に入れる資格が得られる

道が待っているとのこと。うーむ。事務手続きに手間掛けてありがたく「無償で正規のWindowsを手に入れる資格」を頂き、そして、Windowsをインストールしなおせ、と!!。

それに比べて、不正規ユーザには、

CDや購入証明書はないが、違法コピー報告書に記入したユーザーは、Windows XP Home Editionを99ドル、またはWindows XP Professional Editionを149ドルで手に入れられる。これらの価格はWindows XPのアップグレード版よりも高いが、まったく新規に同OSを購入する場合よりも安い価格に設定されている

とは、なんとも不正規ユーザに手厚いこと。

なんだかもう、末期症状で、訳がわからんことです。正真正銘の「なんだかなあ」ですね。今年の「なんだかなあ」対象の最有力候補。


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