2004.05.19 撮影時のショルダーサポートの話題

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DCR-VX2100やDSR-PD170といった大型のDVカメラをお使いの方、手持ち撮影時はどうされていますか。

この手の大型DVカメラの場合(で望遠側撮影の場合には特に)、基本的には三脚使用が常道です。
もちろん、私が好きなサファリのように望遠撮影のケースでもそうです。でも、サファリカー内に三脚を立てる訳にもいかないので、肩載せスタイルでの撮影がベストです。一例として紹介したショルダーサポート+フィッシングベストというやり方は気に入っているのですが、実際に世界辺境の旅(笑)に出かけると、思わぬ難点もあるんです。
例えば、昨年のアマゾン行や、昨々年の夏のシリア・レバノン・ヨルダン、数年前のタクラマカン砂漠。こんなところに行くとなると、なにしろとにかく暑いくって、暑いなんて言葉じゃ表現できないくらい半端じゃなく暑いのです。そんなときに、たとえ穴あきで風通しのいいベストでも、余分な布は身につけたくない。撮影するのだっていやになるんですから(笑)。

普通は、そんなところに行かないって?。ごもっともです。

なので、「ショルダーサポート+ベスト」に代わるショルダーサポートを前々から探しておりました。ベストを着ないで済むものを。

時には一脚を使うことがあります。三脚にはかないませんが、手軽さと手ぶれ防止の両面でバランスがとれており、旅先では案外重宝します。でも、アマゾンのジャングルで歩きながら時々撮影する、といった場合、歩くときはじゃまなので一脚をたたんで、撮影ポイントではいちいち一脚を伸ばす、というのはなんと言っても面倒でした。特に、気温40℃超え+湿度ほぼ100%というアマゾンでは、やってらんないほど面倒に感じます。タクラマカン砂漠の気温46℃(←自己最高記録)+湿度ほぼ0%でもそうです。やっぱり、肩載せスタイルが一番でしょう。移動時も肩にセットしておくと、撮影したい時にはすぐに撮影体勢に移れますからね。

で、これまで、いろいろショルダーサポートのたぐいを捜してきました。
まず、あこがれたのが、キヤノンの最高機種LX1s付属のショルダーパッド。これは、まず見た目がかっこいい。ただ、試しに使ってみると、肩から簡単にずれるし、支える手はカメラからはずせないし、結構見かけ倒しなものでした。

もっとも、「肩載せ」ではなく、「肩におさえて固定」というものなので、こんな希望はもともとお門違いなのですが。

でも、最近、手頃な価格のショルダーサポートが登場しました。Milide社のShouldeRIGVariZoom社のVZ-LSPです。

両者とも使ってみましたが、どちらもいいです。肩のホールディングは良好で、しかも、手放ししても大丈夫、カメラは落ちません。カメラの向き・高さ・角度の微調整や、体格に合わせた肩載せ部などの調整のも可能。なかなかのものです。調整箇所が多いVZ-LSPのほうが体格や体勢に応じた微調整が可能ですし、ハンドル(←右手でにぎる)付きなのもいいですね。一方でShouldeRIGのシンプルな構造も、わたしのように旅先に持って行って荒っぽく使う場合には有利な気もします。

結局、わたしはVZ-LSPを購入しましたが、その理由は折りたたみ性でした。わたしの辺境の旅的目的では、行き帰りの間はスーツケースに入れておくので、折りたたみ時コンパクトでないといけないのです。その点折りたためないShouldeRIGの場合、ねじをはずして分解しても肩に当たる鉄板部分は折りたためるわけもなく、どうしようもありません。

まあとはいえ、折りたたみ性を大目に見れば、ShouldeRIGが2万円台、VZ-LSPが4万円台なので、ShouldeRIGの方がお買い得感があります。今年の冬に登場したShouldeRIGですが、既にかくれたヒット商品になっているようですね。

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