Mac系雑誌も含めパソコン雑誌などで、いわゆるデジタルミュージックの話題が取り上げられることって多いですね。CCCD(copy
control
CD)の話題もそうでしたし、Macに限ってもiTunes
Music
Storeからみの話題なんか。
この手の記事で、
「著作権者への配慮はわかるものの、これまでユーザがやれてたことがやれない方向に縛る施策に関しては「ユーザの利便性」にも配慮してもらいたいものだよね」
的意見が掲載されることがあります。実際、ある雑誌の例では、編集者座談会といった形式でこんな意見が語られてます。
この意見は、ユーザの立場からしたらもっともなので、それはそれでいいのです。ですが、一方でこんなケースを考えてみると、どうなのかなあ。
Mac雑誌をスキャンして画像ファイルにしたものが、P2Pソフトで交換されている事態。
これって、CDの曲がネットで流通しているのと同じ事態ですよねえ。ユーザからすると、「買ったもの(CDや雑誌)はどう使おうと俺の勝手だ」という、実に素朴な感情に起因している、という点でも(乱暴この上ない感情だけれども!!(笑))。
あるいは、ユーザとしてもデジタルデータでも販売してくれる(曲のダウンロード販売や、雑誌のPDFでの配布)方が便利なのにな、という点でも。
いろんなしがらみ(CDショップや書店に配慮しないとならない「流通」のしがらみ等)のせいで、新しいビジネスモデルを始めるのにやたら障壁が高い、なんて点も似ています。
「Mac雑誌をスキャンして画像ファイルにしたものが、P2Pソフトで交換されている事態」だったら、雑誌の編集に携わる立場のヒトが「「ユーザの利便性」にも配慮してもらいたいものだよね」的発言はクチが避けてもできないことのはずなのです、個人的にそう思ったとしても(笑)。
結局ですね、デジタルミュージックのことは、雑誌関係者からすると、所詮他人事だからこんな事が言えるんでしょうねえ。そんなわけで、この手の意見にはどうもひっかかる今日このごろです。