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CHAPTER4.2
アナログノンリニアでの実効速度の確認
2000.01.31初稿
2004.11.18改訂
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DTVを行うには、ハードディスクの能力が重要であることは間違いありませんが、最終的には、DTVシステム全体としての総合性能こそが重要です。アナログノンリニアでの実効速度をテストしておきましょう。

書籍版「Mac de DTV Macでお手軽ビデオ編集」172ページ〜

なお、これは、アナログキャプチャーの場合のみです。DVの場合は、そんなにシビアに調べる必要はありませんし、そもそもDV Codecでは、圧縮率固定ですので...。

以下のテストは、外周と内周の各々で確認して下さい。当然ですが、全周にわたって確実に取り込むには、遅い内周での値を選ばなくてはなりません。

取り込み能力の確認

M-JPEGカードには、「データレートの制限」機能を持っているものがほとんどです。

取り込み能力の確認をするには、制限レートを徐々に挙げていって、出来たムービーのコマ落ちをチェックします。まず1MB/s刻みにおおざっぱに調べ、絞り込めてきたら0.1〜0.2MB/s刻みに細かく、といった具合です。

コマ落ちチェックについては、目視でもよいですが、Premiereならムービー分析機能を使えば非常に簡単です。

Premiereの分析ツールの結果

ムービー:
ファイル名は "Test-9.0MB/s"です。

ファイルサイズは 550.0Mです。
平均データレートは毎秒 8.8M です。

これには、 1 ビデオトラック、 1 オーディオトラック、 0 タイムコードトラックが含まれています。

ビデオ:
このムービーは脱落したフレームを持つ可能性があります。
1/30th の継続時間で 1523 フレームあります。
29/600ths の継続時間で 1 フレームあります。
11/200ths の継続時間で 1 フレームあります。
1/15th の継続時間で 20 フレームあります。
41/600ths の継続時間で 2 フレームあります。
1/10th の継続時間で 14 フレームあります。
61/600ths の継続時間で 5 フレームあります。
2/15ths の継続時間で 24 フレームあります。
27/200ths の継続時間で 6 フレームあります。
1/6th の継続時間で 5 フレームあります。
101/600ths の継続時間で 2 フレームあります。
1/5th の継続時間で 3 フレームあります。

ビデオトラック 1:
継続時間は 0:01:00:02
平均フレームレートは 26.73 fps

1 ビデオトラックは 1 種類のビデオデータを含む:
ビデオデータブロック #1:
フレームサイズ = 640 x 480
コンプレッサ = NTSC Interlace
クオリティ = 最大 (5.00) 

オーディオ:
1 オーディオトラックは 1 種類のオーディオデータを含む:
オーディオデータブロック #1:
形式 = 16 bit - ステレオ
レート = 44092.174 Hz

こうしてコマ落ちしない最大転送速度(書き込み時最大転送速度)を調べて見ると、HDD単体でのテストにくらべかなり低いことが判ります。

これは、DTVシステムでのトータルとしてのパフォーマンスを見ているからです。この原因が、

M-JPEGカード自体の圧縮能力

M-JPEGカードからSCSIへの転送

HDDの書き込み

などのどれに起因するかは、もう少し解析してみないと判りません。

例えば、速いHDDを接続した場合に圧倒的に制限レートが上がるなら、HDD自体の能力を疑うべきです。また、RAM Disk書き込みの場合に制限レートが上がるなら、これはHDDの問題だけでなく、拡張スロット間の競合も否定できません。

書き出し能力の確認

一般に、読み込み時よりも書き出しの時の方が、転送速度はシビアです。

既に調べた取り込み最大速度よりも小さい値に制限速度を設定して、再圧縮します。このムービーを再生して、コマ落ちがないか、目で確認することになります。

書き出し能力を調べるには、分析ツールなどはありません。目視しかありません。

かなりめんどうですが、簡略化する方法はありません。
しいていうと、ムービー内にカウンターを入れておくとよいです。これをビデオに録画し、コマ送り再生させながら、カウンター値を見て落ちたコマがないか、確認するのです。

かなりめんどうですので、まあ、取り込み能力の7〜8割と考えておけば間違いないところでしょう。

繰り返しになりますが、テストは、外周と内周の各々で確認して下さい。全周にわたって確実に取り込むには、いうまでもなく遅い方の値(内周)を越えてはなりません。

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