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2000.09.30初稿 |
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After Effects Ver.4.1の達人 EPISODE2宗宮賢二さん著 エクシードプレス社刊
B5変形判(ハイブリッドCD-ROM1枚添付)
本体価格3800円(+税)
宗宮さんの、あの「After Effectsの達人」の続巻がでました。
前巻「After Effectsの達人」(1998年、エクシードプレス社)を読んだとき、ショーゲキを受けたのを覚えています(笑)。
当時は類書が皆無だったものですから、まあ、一冊AE解説本を買ってみようか、という程度で読み始めました。まあ最初は「うんうん、そうだね」と余裕を持って(笑)読んでいたのですが、3分の1くらい読み進めるにつれて、「うへー、そんなこと知らんかった」ことばっかり。読後の感想はといえば、うちのめされて「ああ、自分は、AEユーザでなく、AEオーナーに過ぎないんだ」という情けないものでした(笑)。わたし、Adobe社に買収されるの前の、CoSA社時代からのAfter Effectsユーザなのに(笑)。それから、1年半あまり。After Effects自体もVer.4.1に上がり、また、After Effectsユーザの絶対数も増え、それに伴いAE解説本も何冊か登場したところで、満を持しての「After Effectsの達人 EPISODE2」の登場です。
今回、著者の宗宮賢二さんと、版元のエクシードプレス社のご厚意で、読者の方に本書「After Effects Ver.4.1の達人 EPISODE2」をプレゼントできることになりました。応募方法は、このページの最後にあります。
「After Effectsの達人 EPISODE2」のねらいを、わたしはこう読みました。
前巻はVer.3.1ベースの記述でしたから、今回の「After Effectsの達人 EPISODE2」は、Ver.4.1に合わせた記載内容することが、第1点。特に、Ver. 4.xの新機能関連の、単なる操作説明に留まらない「解説」がポイントです。
ソフトって、基本操作自体はなんとかわかってくるものの、その「意味」をわからないままだとそれ以上上達しませんよね。そんなときに、本書のように、達人の視点から見た「良質の解説」というものは、AEをそこそこ使えるユーザにとっては読みごたえがある分、非常に有用です。そして、第2点目は。
前巻では、当時AE解説本がほとんどなかったので、AEの基礎概念からじっくりを解説してあり、それはそれで当時としては非常に貴重な情報源でした。でも、今となっては、いわゆるマニュアル本的な書籍は上梓されていますから、単なる解説本では執筆なさる宗宮さん自身も、宗宮本の読者も満足しません(笑)。ある意味で詳細かつ広範囲かつ少しマニアックな方面に走ることだろう、としておりましたが、いい意味で予想を裏切らない完成度だと思います。今回の「After Effectsの達人 EPISODE2」では、さすがにちまたにもAE解説本が見られる今日を反映して、まあ「普通の解説本」的内容はあえて前半くらいにとどめられており、後半は、既AEユーザ向けの有用情報が多く掲載されています。
例えば、時間伸縮・逆転、モーショントラッキング関連、ネットワークレンダリング、3次元機能、といった内容にも章がさかれています。こう列挙すると、通だなあ、と思いません??(笑)。
もちろん、サードパーティプラグイン情報も前巻にも増して充実していますし、今回からは、AEプラグイン作成法も解説されています。ここの主催者である杉山浩二さんによる解説をお読みしていて、Scripting好きのわたしとしてもAEプラグインも作ってみようかなあ、と思いました。
- 最低限にとどめた概要説明(ここは類書にありますから、そちらにまかせればいい)
- 書きたいこと、書かなくてはならないことを書く、
書き手である宗宮さんの「本書全般にわたる意図」というものがしっかり伝わってくるような気がします。
ということで、本書は、こんな方にお勧めです。
- すでにAEをお使いのユーザには、単なるマニュアル本では物足りないことでしょう。そんなあなたに。
- AE初心者の方には、ちょっと歯ごたえがあるかも知れません。
簡潔・明瞭にポイントをついてまとまってはいるのですが、そう思えるにはAEのことをある程度理解できてないと...。ですから、入門編という意味で期待すると、さすがにハウツーもののマニュアル本には適いません。しかしながら、操作を覚えるのではなく、操作の意味を知る、こういう目的でお読みになるとよいかと思います。うーん、なかなか書評というもの(笑)も難しいものですね。
最後に、わたしも物書きの端くれとして...。
わたしも、この手の書籍を書いていると、書籍全体の通じての大きな流れは当然書くのですが、それに漏れたけれどどうしても書きたいこと、というのもあるのですね。
一方、ページ構成上の都合(見開きに図を配置しなくてはならないためそのままだと空きページができてしまう、とか、ページを増やすとなると8ページ単位で増やさないといけない、とかの制約)で、いわゆるTipものや囲み記事を入れることがあります。こうした大筋とは違った記事を、その掲載意図を想像しながら読むのが、わたし、実は楽しみでして(笑)、本書でも、
スタッフエンディングロールの入れ方・作法 照明による演出効果 DVDの種類 などがありますし、
1章を「アニメーション等の映像手法に関するガイドライン」、いわゆるポケモン事件後の対応策を掲載したこと。 また、AE本なのに、その他のノンリニアエフェクトとして、DSPのRealityやDigital Fusion、インフェルノ、が紹介されていること などは、(本書全体の流れからすると、浮いている感もあるのですが)プロの方への著者からのメッセージでしょう。
- 各効果・プラグインを使用した場合のPowerMac G4/500MHzでのレンダリング時間計測結果、
というのは実に圧巻で、MacDTVユーザとしては熱くなるところでもあります。また、
はやりの(あこがれの??)タイムスライス(マシンガン撮影) についても、紹介されています。
さて、今回、著者の宗宮賢二さんと、版元のエクシードプレス社のご厚意で、「After EffectsVer.4.1の達人 EPISODE2」をご提供頂きましたので、MacDTV.com読者の方にプレゼントさせていただきました。
たくさんの方にご応募いただきましたが、すでに締め切り、ご当選者には、すでにご連絡いたしました。
今回、1冊ご提供いただいたのですが、あまりに多くのご応募(27名)でしたので、MacDTV.comからも(自腹を切って(笑))もう一冊提供させていただきます。ということで、当選者は2名さまです。
当選者の方には、読後、簡単なご意見・ご感想をお寄せいただく予定です。
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