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2003.06.21 RTMacのMac OS Xドライバβ版がようやく登場。しかし...。

待たされに待たされたMatrox RTMac Mac OS Xドライバβ版(Ver. 4.0pr1)が、今度こそ公開されたようです。

わたしなんぞは、待たされすぎでどうでもいい感も半分くらいしますが、とりあえずPowerMac G4 1.25GHz Dual(Mirrored Drive Doors)で試してみました。が....。

まず、セカンドディスプレイ用RGB出力を液晶ディスプレイにつなぎますと、うーむ、どの解像度・周波数でもタイル上のノイズが乗ってしまって、使い物になりません。この現象はいわゆる「液晶モニタの相性」とは違うもののようで、画面が映らない(まっくろ、真っ青などではない)訳ではなく、ひどいブロックノイズ越しにかろうじてデスクトップは見えるのです。だから、[ディスプレイ]システム環境設定の諸設定をいじくる程度は見えるので、いろんな解像度・周波数を試してみることはできました。でも、ダメ。

まあ、セカンドディスプレー環境ならPowerMac G4純正のAGPカードだけで作れますので、RTMacのRGB出力に固執する必要はなく、こちらはほっぽいてFinal Cut Proを起動してみましょう。ところが....。
なんとFinal Cut Pro 3自体が起動しないのです。しかも、このあとFinal Cut Proだけの強制終了も利かず、Mac OS Xごと落とさないとどうしようもない。さすがにハードウェアがらみなので仕方ないかもしれませんが、Mac OS Xごと落とさないといけないなんて、このマシンでMac OS Xを使っていて始めてのことです。
インストーラディスクの中に、ドライバのインストーラとアンインストーラが並んでいるのが意味深だなあ〜(笑)。くれぐれも業務ユーザの方は、ベータ版のたぐいはインストールなさらぬよう。わたしも即、アンインストールしました。

まあ、まあ、うちの環境だけかもしれませんし、そもそもベータ版のソフトですから本来文句をいえる筋ではない(笑)ので、これくらいにしておきますが、こ〜〜れだけ待たされて出来がこれかよ〜、という文句くらいはRTMacユーザなら言ってもいいですよね。

まあ、ともかく、Mac OS X版のRTMacではどれくらい性能アップしているかが本質的なポイントでして、完成度がその域にすら全く達していない今日のところは評価不能でした。でもね、Final Cut Pro 3単体のソフトウェアRT機能ですら、RTMac for Mac OS 9の性能をはるかに凌駕しているわけですし(詳しくは2003.02.12 Final Cut Pro 3.0.4アップデート日本語版for Mac OS X)、ましてやFinal Cut Pro 4ではRT Extremeが搭載されているわけです。こうなるとRTMac for Mac OS 9に比べてRTMac for Mac OS Xでは、少々の性能アップでは受け入れらないはずですが、来たるべき最終版ドライバでは...はたして(まあ、Final Cut Pro 4に最適化されてるなんてことになればいいのですが、それ以前にほんとに最終版ドライバはリリースされるのかなあ??(笑))。

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