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2002.06.28 Final Cut Pro 3.0.2日本語版アップデータ騒動記
2002.06.26、アップルからFinal Cut Pro 3.0.2日本語版アップデータが公開開始されました。
(くわしくは、MacDTV.News 2002.06.27 Final Cut Pro 3.0.2日本語版アップデータ登場。の記事参照)
このニュースは、各メディアの他、Final Cut Pro登録ユーザにはメールで速やかに流されました。ところが、(一部ユーザの間では)大騒動が...。
この記事は、Final Cut Pro 3.0.2日本語版アップデータ騒動記をまとめておきます。数年後、いい思い出(笑)、ちょっとしたエピソード(笑)になっていますように(笑)。
Final Cut Proの騒動といえば、こんなこともありましたねえ(笑)。(→1999.12.28 Final Cut Pro日本語版、ついに登場、しかし。)今となっては、笑えるエピソードでしょうか?!。
時系列に関しては、このページの後ろの方に掲載しておりますので、まずは、総括から。
Final Cut Pro 3.0.2日本語版アップデータ騒動記、結局のところ、公開開始日(6月26日)の公開停止までのほんの数時間の間にダウンロードしたユーザにしか実害はなかったわけで、被害者数は極めて少なかったといえます。ただ、早速ダウンロードした(=騒動に巻き込まれた)ユーザほどアクティブユーザである傾向がある訳で、その分、反響が多かったのかも知れません。
今回のFinal Cut Pro 3.0.2日本語版アップデータの場合、それに加えて、DVD Studio Pro 1.5ユーザにとっては、Final Cut Proのマーカ情報からDVD Studio Proチャプターマーカへの変換機能を待たされていた、という固有の事情もあって、さらに怒りを助長しました。
しかし、その後、アップル社からは、
● アップルダウンロードサイト再開(6月27日AM 2時頃)
● アップルダウンロードサイトでお詫び掲載、および、ユーザへメールで告知&お詫び掲載(6月27日PM )
● 間違ってインストールしてしまった場合の対処法公開(TIL100490JC Final Cut Pro 3: 英語版の 3.0.2 Update をインストール後、メニューが英語表示になってしまう)(6月27日PM )
などの速やかな対処がなされましたので、これで佳し、としましょう。
もともと、Final Cut Proの出来について、ユーザが不満を持っているわけではありません。誰もが良いソフトだ、と思っているから、だからこそ、こんな騒動でFinal Cut Proの評判を落とした、というのはつまらないことです。
(アップロードファイルの)ミスについては、注意しても間違うのが人間ですから、今後も気を付けてね、とだけいっておけばよいでしょう。
トラブルの事後対処については、今回の処理は評価しています(何事も隠さないのが一番ですね)。
こうしてみると、騒動となったのは、(当MacDTV.comなんかが騒いだから、という側面もありますが(笑))、
● DVD Studio Pro 1.5登場から、Final Cut Pro 3.0.2アップデートまでが遅すぎたこと。この間、なんのアナウンスもなかった
ことが、ユーザの間に不満・不信感を潜在的に産んでいたと思います(自分に振り返ってみても)。さらには、背景には、
● DVD Studio Pro 1.x、なんとかしてくれ〜。
という、ひとつの「業務用(とメーカが謳っているはずの)ソフトウェア」に対する不満・不信感が根本にあります。
ですので、今回、アップルの方にお願いしたいのは、「DVD Studio Pro 2をがんばってね」ということでしょうか。
ということで、Final Cut Pro 3.0.2日本語版アップデータ騒動記をまとめておきました。数年後、いい思い出(笑)、ちょっとしたエピソード(笑)になっていますように(笑)。
2002.06.26 ご注意ください!! Final Cut Pro 3.0.2日本語版アップデータ登場、しかし...。
アップルから、Final Cut Pro 3.0.2日本語版アップデータが登場しました。しかし...、英語版のようです。これをインストールすると、メニューが英語表記になってしまいます。
22:00現在ダウンロードのためのレジストページには、現在、サーバの不具合のため、ダウンロードができなくなっております。ご迷惑をおかけいたしますが、復旧までしばらくお待ちください。 と表記されてますが、ほんとはアップロードすべきファイルを間違えたんじゃないかなあ。
いずれ本物のFinal Cut Pro 3.0.2日本語版アップデータがアップロードされるでしょうから、今日のところはアップデート作業は見送りましょう。それにしても、なんともはや。
それにしても。
温厚なわたしでも、今回は相当怒ってます。というか、脱力状態であきれてものもいえません(といいながら散々言ってますが)。というのも、こんな事情があるからです。まあ、聞いてやってください。
野口 力さんのMac Power DVDでも、Mac Power DVD 日記の2002.06.16 リリースされない Final Cut Pro 3.0.2 日本語版で指摘されていたように、DVD Studio Pro 1.5ユーザにとっては、 Final Cut Pro(3.0.2以降)で設定 したマーカをDVD Studio Pro 1.5で読み込んでチャプターマーカに変換する、という目玉の新機能を未だに使用できない状態をこの2ヶ月間続けていたわけです。(しかも、Final Cut Pro 3.0.2 は5月上旬に提供予定といってたんじゃないか!!)
おまけに、DVD Studio
Pro 1.2でユーザから指摘されていたバグも、DVD Studio Pro 1.5では直ってないのです。バグは直ってない上に新機能は使えない、となると、なんのためのアップグレード費用だったのか...。という2重苦です。
もうこうなると、怒りを越えてあきらめの境地に達してしまっていたんですけど、さらに、今日のトラブルで、追い打ちをかけ...、みごと三重苦。
英語メニューになったわたしのFinal Cut Pro、どうしてくれるんだよぅ。(Final Cut Pro1からのユーザである私の場合)Final Cut Pro1.2.1製品版をインストールしてFinal Cut Pro3.0アップデータCDをかけるところからやり直せ、っていうのかよ〜。
今年のアップル、DTV関連プロモーションには力を入れてますけど、これじゃあ、ねえ。(そもそも、なんてことをMacでDTVの旗振りサイトで言われてしまうんじゃ、ねえ)
今日の記事、例によって(笑)と入れたいところが何カ所もありますが、入れる気もしません。
2002.06.27AM Final Cut Pro 3.0.2日本語版アップデータ登場。その2
改めまして...。アップルから、Final Cut Pro 3.0.2日本語版アップデータが登場しました。アップルのサイトからもダウンロード再開してます。今度は正真正銘の日本語版のようです。
しっかし、アップルのサイトにはなんの記載(お詫び)もないんだもんなあ。(サーバの不具合なんてウソだったんでしょ。なにせ、昨日と今日ではダウンロードファイル自体が違っているんだもの)。
お詫びの文章くらい、出せ〜!!。
2002.06.27PM Final Cut Pro 3.0.2日本語版アップデータ登場。その3
2002.06.27AMで書いたからかどうかは定かではありませんが、06.27午後、アップルのダウンロードのためのレジストページに以下のような文章が掲載されました。
お詫び: Final Cut Pro 3.0.2Jアップデータ公開時に英語版がダウンロードされてしまう手違いがございました。この障害は、6月27日の午前2時に復旧いたしましたが、既にダウンロードをされたお客様にはご迷惑をおかけいたしましたこと、お詫び申し上げます。なお、英語版のアップデータをかけられたお客様は、こちらのサイトをご参照の上、お手持ちのFinal Cut Proの再インストールを行った後に改めて3.0.2Jのアップデートをおかけ頂きますよう、お願いいたします。
とのことです。
なお、この文章にリンクされていた「TIL100490JC Final
Cut Pro 3: 英語版の 3.0.2 Update をインストール後、メニューが英語表示になってしまう」の日付も今日。あわてて用意したんですね。
Final Cut Pro 3 日本語版に、英語版の Final Cut Pro 3.0.2 Update をインストールしてしまった場合に発生する問題と、その解決方法、と言われたって、ただただ、苦笑するしかありません。
あんまり、皮肉っぽくいっていても仕方ありませんので、少しは前向きな意見を...。
そもそも、今回のように「間違ったファイルをダウンロードしてしまっても、ユーザが気づかずにインストールを実行してしまう」原因のひとつには、アップルのダウンロードのためのレジストページの作り*)に問題があります。
フォームを入力してDownloadボタンを押すと、いきなりダウンロードが始まるのがいけないんです。
米AppleのKnowledge
Baseのような作りになっていたら、ユーザは気づきます。
たとえば、Final
Cut Pro 3.0.1 Updaterのダウンロードページを例にしますと、ユーザが言語を選ぶようになっています。これだと、ダウンロードし終わって、デスクトップ上にマウントされた仮想ボリューム(Disk
Imageファイル)を覗いて、インストーラをダブルクリックする前にRead Meファイルが英語ファイルだったら「あれ、ダウンロードファイルを(クリックする場所を)間違えたかな」と疑問に思ったユーザは、インストールを一瞬思いとどまります。
ところが、アップルのダウンロードのためのレジストページのように「Downloadボタンを押すと、いきなりダウンロードが始まる」ようなページの作りだと、ダウンロードし終わって、デスクトップ上にマウントされた仮想ボリューム(Disk Imageファイル)を覗いてみて、仮にRead Meファイルが英語ファイルだったたとしても(今回がそう)、ユーザは操作を間違える余地はなかったし、ましてやアップルがアップロードファイルを間違えていようとは思いもしませんから、「Read Meファイルの翻訳が間に合わなかったのね」**)、としか考えないのです。(わたしがそうだった。他にも多数おられるよう)
*) これとは別に、シリアルナンバーを裸で送信する、というフォームにもひっかかりますが。httpsにしてほしいもの。
**) 実際に、米AppleのKnowledge Baseにアップロードされる日本版Updaterなどは、Read Meファイルは英語のままだったことがある。さすがに、後日、日本のアップルのサイトにアップロードされたときは、Read Meは日本語に翻訳されてるけど。
ということで、Final Cut Pro 3.0.2日本語版アップデータ騒動記、結局のところ、公開開始日(6月26日)のほんの数時間の間しか、英語版のダウンロードはできなかった訳で、実害ユーザ数は極めて少なかったといえます。ただ、早速ダウンロードした(=騒動に巻き込まれた)ユーザはアクティブユーザが多かった訳で、その分、反響が多かったのかも知れません。
今回のFinal Cut Pro 3.0.2日本語版アップデータは、それに加えて、DVD Studio Pro 1.5ユーザにとっては、Final Cut Proのマーカ情報からDVD Studio Proチャプターマーカへの変換機能を待たされていた、という固有の事情もあって、さらに怒りを助長しました。
しかし、その後、アップル社からは、
● アップルダウンロードサイト再開(6月27日AM 2時頃)
● アップルダウンロードサイトでお詫び掲載、および、ユーザへメールで告知&お詫び掲載(6月27日PM )
● 間違ってインストールしてしまった場合の対処法公開(TIL100490JC Final Cut Pro 3: 英語版の 3.0.2 Update をインストール後、メニューが英語表示になってしまう)(6月27日PM )
などの速やかな対処がなされましたので、これで佳し、としましょう。
もともと、Final Cut Proの出来について、ユーザが不満を持っているわけではありません。誰もが良いソフトだ、と思っているから、だからこそ、こんな騒動でFinal Cut Proの評判を落とした、というのはつまらないことです。
(アップロードファイルの)ミスについては、注意しても間違うのが人間ですから、今後も気を付けてね、とだけいっておけばよいでしょう。
トラブルの事後対処については、今回の処理は評価しています(何事も隠さないのが一番ですね)。
こうしてみると、騒動となったのは、(当MacDTV.comなんかが騒いだから、という側面もありますが(笑))、
● DVD Studio Pro 1.5登場から、Final Cut Pro 3.0.2アップデートまでが遅すぎたこと。この間、なんのアナウンスもなかった
ことが、ユーザの間に不満・不信感を潜在的に産んでいたと思います(自分に振り返ってみても)。さらには、背景には、
● DVD Studio Pro 1.x、なんとかしてくれ〜。
という、ひとつの「業務用(とメーカが謳っているはずの)ソフトウェア」に対する不満・不信感が根本にあります。
ですので、今回、アップルの方にお願いしたいのは、「DVD Studio Pro 2をがんばってね」ということでしょうか。
ということで、Final Cut Pro 3.0.2日本語版アップデータ騒動記をまとめておきました。数年後、いい思い出(笑)、ちょっとしたエピソード(笑)になっていますように(笑)。
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