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iDVD

2001.04.21初稿
2001.04.22改訂


ほんとうに簡単にDVD-Videoを作成できるiDVD。ざっと概観をお届けしましょう。


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一般的なDVD-Video作成作業は、以下のステップからなります。

素材の準備
これは、いうまでもなく、DTVで作品を仕上げることです。

素材のMPEG化
DVD-Videoで使われる映像・音声は、MPEG形式のデータです。

オーサリング
DVD Playerのリモコンで操作するような、再生・メニュー分岐といったことを設定します。

DVD-Rへの焼きだし
DVD-Rドライブを使って、最終的にDVD-Rを完成させます

素材の準備は、いうまでもなくiMovieが担当します。そして、後者、素材のMPEG化、オーサリング、DVD-Rへの焼きだし、の3つのステップを担うのが、iDVDです。

ただし、iDVDでは、MPEG化オーサリング、焼きだし、などを意識する必要はありません。ほんとうに簡単な操作で、DVD-Videoを作成してしまえるのです。


素材の準備

iMovieを使って、作品を作ったら、[ファイル]メニューの[ムービーの書き出し...]から、[iDVD用]を選択します。

[iDVD用]が選択肢に現れない場合、iMovieを2.0.3にアップデートしてください。

このときの書き出されるファイルは、DV Codecを使用したQuickTimeムービーです。iMovie以外のDTV編集ソフトを使用する場合も、これに準ずる方が無難です。

iDVDでは、DVストリーム(iMovieの生データ)やMPEGデータを使用することはできません。一方で、QuickTimeムービーならなんでも読んでくれます。ただ、DVD-Video用に使用することを考えると、画面サイズは720×480になるわけですから、DV Codecを使用したQuickTimeムービーにするのが簡単だと思います。

こうやって、iMovieを使って、素材をいくつか準備しておきます。


iDVDでオーサリングする

一般的なDVD編集ソフトでは、そのソフトに持ち込むデータは、すでにMPEG化されていなくてはなりません。しかし、iDVDでは、そんなことは気にすることはありません。iMovieでiDVD用に書き出したムービーファイルをそのまま扱うことができます。

まずは、雑誌などでおなじみ、メイン画面から。

ここでやることは、4つ。

メニュー画面(上図)の背景や、タイトル(上図「Summer Fun」)を決める[テーマ]

クリックすると、別の画面に進む[フォルダ]

ムービーをドラッグアンドドロップで配置

静止画を紙芝居する[スライドショー]

これらを使って、DVD-Videoをオーサリングしてゆきます。ほら、市販のDVD-Videoソフトって、起動したとき、いろんなメニューが出ますよね。ああいったインタラクティブなメニューを作ってゆくことが、iDVDの最大の役割です。

これは、これ以上説明するよりも、一度実際にさわっていただいた方がいいくらいです。iMovieよりも簡単、といえば安心していただけるでしょうか(笑)


DVD-Rへの焼きだし

こうやって、オーサリングが終了したら、いよいよDVD-Rに焼く作業です。でも、そんなに身構える必要はありません。[DVDを作成]ボタンを押してください。

DVD-Rはいうまでもなく、1回しか焼けません。間違って焼き始めることのないように、[DVDを作成]ボタンを一度押すと、シャッターが開き、その上で、再度、

[DVDを作成]ボタンを押すと、DVD-Rメディアをトレイに入れるよう尋ねてきます。そして、ダイアログの[OK]を押すと、始まります。

そして、あとはiDVDにまかせていると、みごとDVD-Videoの完成です。


[DVDを作成]ボタンを押したあとはほっておいていいのですが、この後、どんなステップが行われているのか、どれくらい時間がかかるのか、ざっとみておきましょう。

作品中のムービーの長さ

実時間
       
おおなまな所要時間

MPEG化

+

DVDへ書き出し

+

終了処理


  MPEG化:

DVD-Videoで使用できるMPEGデータに変換します。

iDVDで作成されるMPEGデータは、ビデオは、7.3〜7.8Mbps程度のMPEG2データ、音声は、1.7Mbps程度のPCMデータです(DVD Studio Proで解析)

市販のDVD-Videoのレートと比較しても低圧縮ですので、(単純にいって圧縮率的には)高画質といえます。その分、iDVDで作成できるDVD-Videoは最長1時間、と市販DVD-Videoよりも短めになっています。

iDVDでのMPEG化処理時間は、CPU能力に依存します(上記は、G4/733MHzの場合)。高速なCPUを搭載した新型MACなら、もっと短くなることが期待できます。

また、2枚目以上DVD-Videoを作成する場合、既エンコードデータを流用しますので、MPEG化処理は大幅に短縮されます。

[初期設定]で[プロジェクトを閉じた後レンダリングファイルを削除]をチェックしないようにすると、

iDVDプロジェクトファイルと同一階層にEncoded Dataフォルダが作成されます。
このフォルダ内に作成されるファイルは、B7075405-xxxx.enc、B7075405-xxxx.enc.aif、といった、いかにも中間ファイル、といったファイル名称がついていますが、.encファイルはMPEG2ビデオ(.m2v)そのもの、.enc.aifファイルはPCMオーディオです。iDVDプロジェクトファイル自体は、他のDVDソフト(DVD Studio Proなど)では使用できませんが、こういった中間ファイルだけは再利用できます
(笑)。ほんというと、DVD-Videoのイメージファイルを書き出してくれた方がよかったのですが。


  DVDへ書き出し:

SuperDrive(DVD-Rドライブ)での書き出し時間です。2倍速のようです。DVD-Rドライブの新機種が登場すれば、処理時間の短縮が期待できます。


  終了処理:

終了処理というのは、DVDのビデオ規格を使用する以上仕方ないのでしょうが、案外長いですねえ。ただ、これは、長尺ものになればなるほど相対的には短くなりますので、がまんするしかないのかも。


iDVDのメニュー

最後にiDVDのメニューをご紹介しておきましょう。

非常にシンプルです。まあ、それだけにやれることはすぐにわかるのですが。

なお、[ファイル]メニューの[DVDメディアの購入]を選ぶと、AppleStoreに接続します(笑)


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