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2007.11.14 Final Cut Pro 6.0.2 アップデート

Final Cut Pro iconアップルから、[ Final Cut Pro 6.0.2 アップデート ]が公開されました。[ システム環境設定 ]の[ ソフトウェアアップデート ]から。なお、併せて、Pro Applications Update 2007-02のアップデートを掛けてください。

● 特定の環境で現れる課題の解決
● 一般的なパフォーマンス課題の解決
● 全般的な安定性向上
● 新たなビデオデバイスとの互換性確保

と、ソフトウェアアップデートでの記載はそっけないのですが、英語版のリリースノートを読むと、うーむ、結構な機能強化がなされているようです。この記事の最後の行に、重要な注意がありますので、お見逃し無く。

● AVCHD Support

これまで不具合の出ていた1920×1080AVCHDデータにも対応しました(これまでの不具合に関しては、AVCHDのFront Page参照)。あ、AVCHD対応はこれまでどおりIntel Macのみです。

● ソニーXDCAM EXのサポート

Sony XDCAM EX向け[簡易セットアップ]が用意されました。対応しているSony XDCAM EXフォーマットの情報・編集の実際等については、Final Cut Pro 6.0.2リリースノートを参照してください。なお、XDCAM EXデータの転送(SxSカードからMacへ)には、これまで通り、ソニーから配布されているSony XDCAM Transfer softwareが必要です。

● ソニーHVR-V1のサポート

HVR-V1はHDVテープを使って、1080p24, 1080p25, and 1080p30などで収録出来るのが特徴ですが、これらの素材を、Apple Intermediate CodecかApple ProRes 422 codecでTransCodeしてキャプチャーすることができるようになりました(native HDV(インターレース)キャプチャーもこれまでどおり可能)。また、Final Cut ProからHVR-V1へのテープへ書き出しも可能です。

● AVC-Intraのサポート

パナソニックのAVC-Intraデータを、[ログと転送]ウインドウを使って取り込めます。Apple ProRes 422 codecへtranscodeされます。

● DVCPRO HD 720p50 Support

● Canon HDV 1080F24/1080F25/1080F30フォーマット向け[簡易セットアップ]

● 60fpsドロップフレームタイムコードのサポート

● 50pのサポート

いくつかの50pフォーマットをサポート(50fpsタイムコードもサポートされています)。

● 720p50 and 720p60 HDV Tape-Based Device Support

ビクターのHDV 720p50 and 720p60に対応。

● Broadcast Wave Format File iXML Support

iXMLに冠しては、こちらをご覧下さい。

● MotionとMotion Templateのアップデート

これにともない、Motion 3.0.2かそれ以降のVer.が必要です。Motion 3.0.2アップデートを掛けて下さい。

● MotionとFinal Cut Proを併用した場合のレンダリングの"品質"を選択可能に

Final Cut Pro上でMotionテンプレートやMotionプロジェクトをレンダリングする場合、一端Motion上で、Motionマスターテンプレート/プロジェクトの"レンダリング品質"を設定しておけば、その"レンダリング品質"設定がFinal Cut Proにも継承されます。

● [メディアの再接続]ダイアログの操作性の改善

● メディアファイルをFinderのゴミ箱に捨てると、メディアがofflineになる

● シャッフル編集での変更

● タイムライン上でのクリップ名称表示/非表示切り替えが簡単に

● ズーム関連で以下のコマンドを追加

Zoom In on Playhead in Timeline、Zoom Out on Playhead in Timeline、Scroll to Playhead

● ネストされたシーケンスを開いたとき、再生ヘッドの位置は親シーケンスでの位置のまま

というか、これが当たり前だろ、とこれまで何度思ったことか(笑)。小ネタだけれどありがたい。

● Final Cut Proを起動時Shiftキーを押したままだと、空のプロジェクトが開く

たしかに、これまでのように「最後のプロジェクトが開く」って動作がうっとおしいこともたびたびありましたからねえ。これも小ネタだけれど。

● [ユーザ環境設定]→[編集]タブ→[読み込まれた静止画/ビデオガンマ数値]の名称を変更

● ビューワー/キャンバスのズームアップポップアップメニューで、[スクエアピクセルで表示]オプションの名称を[正しいアスペクト比]に変更

● ドロップシャドウのデフォルト値の変更

● [ログと転送]ウインドウの改善

スクラッチディスクの空き容量を表示

● FxPlug Plug-inの改善

● 新たなApple Eventsのサポート

● XML <Importoptions> の挙動の改善

● シーケンスを複製した際に、レンダーファイルが失われるトラブルを解決。

シーケンスを複製した際に、タイムライン上のレンダーバーはレンダー済み表示がされるにも関わらず、レンダリングファイルは失われており、キャンバスでも未レンダーと表示されてしまう、という不具合がこれまで存在していた模様です。

あ〜、長かった。お読み頂き、お疲れ様でした。最後に、重要なご注意を。

● Mac OS X v10.5 Leopardのサポート(対応システムは、Mac OS X 10.4.11および10.5.x)

● Final Cut Pro 6.0.2プロジェクトはFinal Cut Pro 6.0.1では開けない。

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