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              松下電器産業社(以下パナソニックと表記)が、AVCHDカメラ HDC-SD1とHDC-DX1とを発表しました。 
              記録メディアがHDC-SD1ではSDメモリーカード/SDHCメモリーカード、HDC-DX1では8cm DVDとなっている以外、その他の基本設計は両者とも同じです。 
             AVCHD規格については、パナソニック・ソニー両社による共同策定されたもので(MacDTV.Newsの記事[ 2006.07.13 AVCHD規格
                  Ver1.0 ])、その後ソニーからはすでに、HDD記録型のHDR-SR1、8cm DVD収録型のHDR-UX1が発表されています(MacDTV.Newsの記事[ 2006.07.19 ソニー、AVCHDハンディカム2機種を発表 ])。 
            ということで、SDカード収録型のAVCHDカメラは業界初なので、HDC-SD1を中心に見てゆきましょう。 
              今回、HDC-SD1には、4GBのSDHCメモリーカードが付属します。これで、録画時間は、以下のとおりです。 
            HFモード(13Mbps):約40分(←画質の目安として、HDV(25Mbps)と同等程度)。 
              HNモード(9Mbps):約60分 
              HEモード(6Mbps):約90分 
            パナソニックは、業務用ビデオも含めて、メモリカードになみなみならぬ力を注いでいますが(P2)、一方で、現時点でメモリカードは他のメディアと比べて、小容量、かつ、容量辺りのコストが高い、という明らかな欠点があります。 
              でもまあ、今回の4GBの容量のメディアともなると、わずかながらも印象は変わってきますね(少なくとも8cm DVD(片面)よりは大容量なわけで...)。 
              とはいえ、実勢価格では、4GB SDHCメモリーカードで1万円台半ば〜後半、8GB SDHCメモリーカードで3万円台後半といったところで、コスト面ではまだまだ、ですが。 
            なお、SDHCメモリーカードは、SDメモリーカードの上位互換があります。 
              SDメモリーカードの記録フォーマットがFAT16(MS-DOS !!)だったので、上限2GBという規格上の縛りがあり、2GBを超える高容量化は不可能でした(2GB以上は認識されない)。そこで、FAT32フォーマットに変更して大容量化が可能なように規格化したものがSDHCメモリーカードです。 
              SDHCメモリーカードでは、同時に、高速化も図られています。すなわち、スピードクラス(Class 2:2MB/s 以上の転送速度を保証、Class
              4:4MB/s〜、Class 6:6MB/s〜、等)が定義され、用途に応じて使い分けることが出来ます。例えば、HDC-SD1の仕様から見ると、おそらくClass
              2のSDHCメモリーカードを採用しているのではと思われます。一方、仮にHDC-SD1の後継機において、もっと高画質なモードが採用されたならば、高いスピードクラスのSDHCメモリーカードに変更を使用しなければならなくなる...といった具合です。 
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