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ffmpegX

2004.10.23初稿
2004.11.10改訂

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ffmpgeXは、UNIX/Linux系で有名なMPEGエンコーダソフトffmpegをMac OS Xに移植したものです。MPEG、QuickTimeムービー、AVIなどを読み込んで、MPEG-1、MPEG-2、MPEG-4、QuickTimeムービー、AVI、DivXなどにエンコードすることができます。

この記事は、ffmpegX 0.0.9pをベースにしております。

インストール

インストールは少々面倒ですので解説してゆきます。

まず、ffmpegXをこのサイトからダウンロードしてください。ダウンロードが完了すると、仮想ボリュームが開き、ffmpegXアイコンが現れます。

これをHDD上の適当な場所にコピーします。まあ、[アプリケーション]フォルダが順当な置き場所でしょうか。

ffmpgeXを使用するには、この他に、補助ツールが必要です。

ffmpgeXアイコンをダブルクリックすると、セットアップ画面（components self-installer）

が表示されますが、ここに必要なツール類のダウンロード場所が記載されています。

テキスト部分はコピー可能ですので、SafariのURL欄にテキストをペーストして、該当ページにジャンプできます。

ダウンロードしてきた4つのツールのファイル類を、HDD内のお好きな場所（まあ、ffmpegX本体の近くでしょうか）に配置したら、[Locate...]ボタンを押し、それぞれのファイルの置き場所を指定してやります。

ここまでできたら、後は、そして、Mac OS Xの管理者権限のパスワードを入力して[Install]ボタンを押すだけです。

これで、インストール作業は終了です。

基本的な使い方

ffmpegXを使用する場合は、Mac OS Xを英語モードに切り替えてください。

Mac OS Xを英語モードで使用するには...

ffmpegXには、五つのタブ、すなわち、[Video]、[Audio]、[Filter]、[Options]、[Tools]タブがあります。それぞれのタブで詳細な設定を行ってゆけばよいのですが、お手軽に使う分には、Quick Presetを利用するとよいでしょう。

その場合の手順は、

1. ファイルを開く　

2. Quick Presetを選択する。　

3. エンコードする　　

の3ステップでOKです。

[Video]タブ

[Video]タブでは、Video CodecやBitrate、フレームサイズやフォーマットなどを指定します。

Video Codecの種類

エンコーダの種類自体は、ffmpegとmencoder、mpeg2encの三種類を利用することができるようになっており（面倒でも補助ツールをインストールしましたもんね）、それぞれのエンコーダが様々な出力形式に対応しているので、ffmpegXの現行バージョン 0.0.9pでは、21種類の書き出しが可能です。

Bitrate Calculator

Bitrateを指定するこの設定項目ですが、Bitrate Calculatorとの名称通り、おもしろいことができます。何分の作品か、それを何枚のDisc（CDやDVD）に記録するのか、などの項目を入力しておくと、指定したBitrate値が妥当なものなのかどうか、色で教えてくれます。

緑字が適正なビットレート値、赤字がビットレート値が低すぎ、青字がビットレート値が高すぎ、のシグナルです。

Video Parameters

[Video Parameters]では、フレームのサイズや、フレームレートを設定します。

[Autosize]には、さまざまなアスペクト比（4:3や16:9など）や用途（VideoCDやDVD-Videoなど）に対応したプリセットが用意されているので、こちらを使うと、Video Size入力の手間が省けます。

[Framerate]では、フレームレート（1秒当たりのコマ数）を設定しますが、通常は、[NTSC FILM （23.976)], [ NTSC (29.97)]. [PAL (25)]のいずれかにすれば事足りるでしょう。それ以外に、[Unspecified]によって「指定しない」という設定も可能です。

これらの詳細設定に関する解説は、公式サイトのこのページ（英語）に記載されています。

[Audio]タブ

[Audio]タブでは、Audio Codecやそれらのパラメータ、Audio track数やAudio gain（ゲイン）などを指定します。