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Rec-On
2004.02.23初稿
2004.03.05改訂
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アイオーデータ機器社のハードディスク・ビデオレコーダRec-Onをご紹介します。

本記事は、Rec-On VR-HDA120MSをベースにしています。


Rec-On単体でできること

HDDビデオレコーダとは、家庭用ビデオデッキで「テープ」がHDDが置き換わったような製品のことを指します。当然、Rec-Onも、リモコンを使った録画・再生などの基本的な操作はビデオデッキとそっくりです。でも、テープと異なり、デジタルデータとして保存するので、ビデオテープのような経時的な画質劣化は起こり得ません。

もちろん、HDDレコーダならではの機能として、録画同時再生(番組録画途中でも過去の録画番組を再生)、タイムシフト再生(番組録画しながらその番組を最初から再生、いわゆる追っかけ再生)、早見再生、サムネイル再生(サムネイルを表示してお好み再生)、プログラム再生(録画番組を自由に並び替えて再生)、

など多彩な機能を搭載していることはいうまでもありません。

 

データは、MPEG-2形式で録画されており、録画ビットレートは、高画質HQモード(12Mbps)、標準SPモード(6Mbps) 、長時間LPモード(3Mbps)があらかじめプリセットされていますが、1〜12Mbpsの範囲で任意に設定することもできます。

Rec-On本体の設定 Rec-On本体の設定(詳細)

ちなみに製品付属のHDD(120GB)の場合、LPモードで最大約90時間の録画が可能ですが、HDDユニットは、本体と切り離して交換できる設計なので、同社独自規格i・CONNECTに対応した大容量HDDに交換することで、さらなる長時間録画も可能となります。

残念ながら、HDDユニットを「数珠繋ぎに増設」できる訳ではなく、今あるHDDユニットを別のユニットに「交換」するだけです。

ここまでの操作は、Rec-On単体で出来ることです。逆に言うと、TV録画の際には、Macは無関係な訳で、TV録画のためにわざわざMacの電源を入れる必要がない、TV録画の最中でもMacで他の作業が出来る、といった利点もあります。

Macに接続するとできること

ここまでの操作は、Rec-On単体で出来ることですが、Macに接続することでさらにRec-Onは魅力が増します。

例えば、Rec-On設置時のTVチャンネル設定もソフトウェアから簡単に行えます。

また、日々の録画予約もMac上でウイザードに従って行うだけです。

Mac側でおこなうこと 番組予約の手順(詳細)

また、インターネット録画予約「iEPG」ならばワンクリックだけのお手軽さです。

以上の操作は、MacからUSB経由で行います。

また、Rec-OnのHDD上に録画されたMPEGファイルをMacにコピーしてもってくることができます。ですから、QuickTime Player(QuickTime 6 MPEG-2再生コンポーネントが必要)や、VideoLAN Client(フリーウェアhttp://videolan.org/vlc/)などで再生して楽しむこともできます。また、同社製のAVeL LinkPalyerを使って、ネットワーク越しでTV再生することもできます。

このMPEG-2ファイルをDVD Videoの素材として利用するには

Macへのコピーの際、威力を発揮するのが、この製品の目玉機能のひとつ、FireWire転送です。これまでのHDDレコーダではUSB搭載の製品が一般的でしたが、VR-HDA120MSでは(USBでの転送を行えるのは当たり前ですが)、FireWireにも対応しています。

Macへのコピー操作は、付属ソフト[Rec-On エクスプローラ Speedy](FireWire転送の場合)、または、[Rec-On エクスプローラ](USB転送の場合)を使えば、Finderコピーのような操作感でRec-OnからMPEGファイルを持ってくることができます。図は[Rec-On エクスプローラ Speedy]の例ですが、[Rec-On エクスプローラ]でも見た目や操作方法はは全く同じです。

試しに150MBのMPEGファイルをコピーしたところ、USB転送で3分40秒のところ、FireWire転送では約20秒で完了、FireWire転送転送の方が圧倒的に高速です。

ただし、FireWire転送の際には、ケーブルのつなぎ換えが必要なので、若干面倒です。まず、Rec-On HDDのi・CONNECT端子ケーブル(←Rec-On本体をつながっているケーブル)を外し、付属の「1394コンバータコネクタ」を介してFireWireケーブル接続する必要があります。このように、FireWire転送ケーブルのつなぎ換えは若干面倒ですが、それを補って余りある高速転送が享受できます。
実際のところ、日常的にはMacとUSB接続でコピーし、まとまった量のファイルをコピーする場合にはやおらケーブルをつなぎ変えてFireWire接続、といったやりかたで困らないのではないでしょうか。

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