Adobe Premiere 4.2J

大容量RAM搭載時のプレビュートラブル


このトラブルについては,NIFTY ServeFMACUS-18の5085以下のコメントツリーで明らかになった問題です。

この度,本ツリーに参加された,サッキーさん,細川 幸夫さん,草 秀さん,WOO!さん,の転載許可を頂き,わたし(佐藤)が再編集版をお送りするものです。


症 状

本体に大量のRAMを搭載したシステムで,Premiere4.2.1Jのプレビューを実行した場合,

というエラーが出ます。

この現象は,MacOS7.6.1かこれ以下のバージョンで,64MB DIMMを4枚以上搭載した場合に起こります。

この場合,

は,いまのところ,はっきりしません。ただ,佐藤の例(8500)では,メモリの配置やインターリーブの有無には無関係で,

RAMスロット (MB)

合計RAM
容量
(MB)

A.1

A.2

A.3

A.4

B.1

B.2

B.3

B.4

64

64

0

0

64

64

0

0

256

64

64

32

0

64

64

0

0

288

といった状況ですので,どうも「256MBを越えた容量で,NG」となるようです。

いずれにせよ,RAMを増設後にPremiereプレビューでトラブルに遭遇した場合,このケースに該当する,と考えて良いと思います。


トラブル回避方法

回避方法は,3種類あります。


1. メモリの構成を替える

サッキーさん(8500)の例。他の方も確認。

同容量のDIMMを4枚以上搭載すると問題が起こるようなので,2枚ずつ搭載すれば良いようです。

すなわち,この場合では,64MB×2+32MB×2+16MB×2 = 224MBが最大搭載量,ということになります。

おかげで,使えないDIMMを泣く泣く処分した方も何人かおられます...(涙)。

しかし,224MB以上を搭載したシステムでも,必ずしもすべてのケースでプレビュートラブルが起こる訳でもないことが判ってきました。実際,Premiereでも,プレビュー以外の時はなにもトラブルは起きていないようなので,他のアプリケーション(Photoshopとか)を使うことを考えると,メモリは出来るだけ積んでおきたいところですが,

「Premiereプレビューのたびに,メモリを外す」

というのも現実的ではないですよねえ。

なんとか,ソフト的にRAM容量をコントロールできる方法を模索した結果,例えば,以下の2.や3.の方法で回避可能であることが判りました。


2. プレビュー時に「サウンドプレビュー」を切る 

草 秀さん(7300),WOO!さん(UMAX Pulsar)の場合

224MB以上を搭載したシステムで,サウンドプレビューをOnにすると,トラブルが起こるのだそうです。したがって,サウンドのプレビューをする必要がない場合は,「サウンドプレビュー」を切るというのも,一つの対処法です。


3. RAM Diskに逃がす

佐藤(8500)の例

これは,まったく偶然に発見したのですが,実は,このプレビュートラブル,「RAM Diskを設定することで,回避可能」です。

以下はMacOS7.6.1の例ですが,下図に示した「OKになるRAM Disk容量」に設定すると,プレビュートラブルは回避されますし,「NGになるRAM Disk容量」よりも小さいと,プレビュートラブルが起こります。

RAMスロット(MB)

合計RAM容量

トラブルが生じる
最大RAM
Disk容量

トラブルがおきない
最小RAM
Disk容量

A.1

A.2

A.3

A.4

B.1

B.2

B.3

B.4

MB

kB

64

64
   

64

64
   

256

262144

トラブルは起きない

64

64

32
 

64

64
   

288

294912

141312

144384

64

64

64

64

64

64

64
 

448

458752

207872

209664

64

64

64

64

64

64

64

32

480

491520

241920

243840

64

64

64

64

64

64

64

64

512

524288

259200

トラブルは必ず起きる
 「OKになるRAM Disk容量」と「NGになるRAM Disk容量」とは,
メモリコンパネRAM Diskでの設定値として,わずかひときざみ分です。

この表の見方は,たとえば,

多分,

のではないかと思うのです。

で,わたしは,

  64,64,64,64,64,64,64,32 = 480MBまで搭載し,

  RAM Diskを243,840kBに設定

しておりました。


ところが,細川さんのご報告では,500MB以上のRAMを積んでもプレビュートラブルは起こらない,とのことでしたから,当初は,

9x00系の12 RAMスロット型ロジックボード

7x00,8x00系の8 RAMスロット型ロジックボード

の違いにあるのかと思われました。


しかし,環境の違いをつきあわせていくうちに,最も実現可能な解決法が見つかりました。それは,


4. MacOS8.0以上にする

細川さん(9500),佐藤(8500)

という,コロンブスの卵のような方法でした。
MacOS 8.0以降ではメモリ管理が若干変更されているので,違った挙動を示すのでしょう。

ということで,他に問題がないなら(例えば,ドライバがMacOS8.0に対応していない場合,など)MacOS8.0以上に挙げることで,すべて解決します。


このトラブルにお悩みの方は,ぜひおためし下さい。

最後に,
本ツリーに参加された,サッキーさん,細川 幸夫さん,草 秀さん,WOO!さん,転載許可を頂き,感謝致します。               (佐藤)

遅ればせながら(笑),これを機会に,わたしもMacOS8.0に上げることにします。
これまでMacOS 8.0に上げる必要も特になかったので,安定性重視で7.6.1でがんばっていたんですが...(笑)。


ところが,その後日談  98.07.26

ということで,

MacOS8.0にすれば解決するかに見えたPremiere4.2でのPreviewトラブル,実は,MacOS8.1に上げると,起こるようです。

徳沢保志さんからこのページにご報告いただいた情報,FMACUS 18-5406でマメミムさんが報告されている情報によれば,

マメミムさん

PM 8600/250

16MB×2 + 64×4MB=288MB

MacOS8.1

徳沢保志さん

G3/MT

128MB×2 + 64MB=320MB

MacOS8.1

マメミムさんのご報告では,

RAM Disk を作成してトラブルを回避しているのですが、
その場合、容量が 23010KB 以下だと、プレビュートラブルが生じ、
25344KB以上で、問題なくプレビュー出来るようです。

とのことで,先に示した表の結果とは違ってきます。

徳沢保志さんからは,PM G3での始めての報告例です。SDRAMの3スロットでも,プレビュートラブルが起こるのですねえ。


どうもよく判らない状況ですが,

・どうもMacOS 8.1環境下では,プレビュートラブルが起こるようです。

・しかも,以前とは,RAM容量・配置などによる発生状況が違っているようです

7.6.1以前の環境下で,同容量のメモリを3枚以上いれるとトラブル発生MacOS8.0にあげると,解消。

・いずれも,「RAM Diskに逃がす」ことで回避が可能。

この方法は,PM G3でも有効であることがわかりました。   

徳沢保志さん,マメミムさん,情報をありがとうございました。


なお,あのあと,アドビシステムズ社に本件を問い合わせてみましたが,

そのような報告例は,ない

とあしらわれてしまいました。このページをお知らせしましたが,今,問い合わせたら,果たして,なんとお答えになるか...(笑)楽しみです。

あ,この「プレビュートラブル」は,もちろん,Premiereの4.2でのことです。Premiere5.0では,解決しているといいなあ。


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