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2002.09.11 Mac OS 9での起動は来年2003年から非サポート

現在パリで開催中のApple EXPOで、Appleが米時間10月10日、来年2003年からMac OS 9での起動をサポートしない、と発表しました

2002.09.11追記 日本時間10月11日、アップルからも同様の内容の日本語妙録の発表もありました

Apple EXPO開催後、iCalがタウンロード開始になってたりしますが、MacDTV.comにとっては、これが最大のニュースです。(多分、今年の十大ニュースに入るでしょうね)

Mac.naMatata !!2002.07.26 今日のなんだかなにも書きましたけど、うわさがほんとうになっちゃったですねえ、Appleならやりかねない、とも思ってましたが。

MacDTV.comとしては、再度、懸念を表明しておきます。

一般的な用途、例えば、メールやWebブライズ、ビジネス文書作成、iアプリケーションで遊ぶ、といった場合、基本的にソフトウェアベースの作業ですから、使用ソフトが互換性確保してくれれば、Mac OS Xへの移行は容易です。今や主なソフトはCarbon対応を果たしましたし、最悪Classic環境という選択肢もあります。

でも、DTVでは、(1) ミッションクリティカル、かつ、(2) ハードウェアに依存する、ので、話しは簡単ではありません。

ミッションクリティカルというのは、こういう意味です。

そもそも、ソフトウェアがMac OS Xに対応しないものも残っているのは問題外ですが、Classic環境では走らないソフトも残っています。DTVソフト独自のドライバやCodecなどを必要とするため、通常用途のソフトのように単にアプリ本体をCarbon化すれば済む、というものではありません。例えば、cinestreamもそうですが、気の利いたプラグインソフトもClassicでは走りません。

Carbon対応を果たしたもののパフォーマンスが上がらないソフトも多いようです。実際、Carbon対応を果たした、Final Cut Pro(Appleのお膝元なのに)もAfterEffectsもcleanerも、レンダリングはMac OS 9の方が速いんですから、(短期的に見れば)なんのためのMac OS X移行なんだか。

取りあえずMac OS X上で走ったとしても、一瞬たりともパフォーマンスが落ちるとコマ落ちにつながることになるDTVでは、取りあえずMac OS Xに対応しただけでは命取り。
例えばPhotoshopといった用途では、仮にMac OS X環境下で若干パフォーマンスが劣るとしても、最悪「遅いのに我慢する」という対処法があります(笑)。でも、DTVの場合、遅いのを我慢してたらコマ落ちしてしまいます。リアルタイム性を要求されるDTVでは話しが違っており、高品質とハイパフォーマンスでないと使い物になりません。

ハードウェアに依存というのは、こういう意味です。

ハードウェアのドライバがそろわない最悪なケースもありますが(RTMac...)、Mac OS X版ドライバが出ていても品質やパフォーマンスが上がらないといったこともあります。実際、Final Cut Pro 3 for Mac OS XのFireWire周りですら、こんな状態ですから(←Mac標準搭載のハードに対して、Apple純正のソフトウェアが....)。取りあえずのドライバではダメで、練りこんで磨き上げて最適化したハイパフォーマンスを発揮するドライバでないと、使い物になりません。

   

まあ、たしかにMac OS X 10.2 Jaguarはなかなかの出来ですね。ちょうど良い機会なのかも知れませんね。
また、ある意味で、古い資産を切り離す良い機会なのかも知れません。Mac OS Xに対応をしないような製品には退場頂く、という強気なやりかたもAppleらしいといえるのかもしれません。

ただ、安定性重視のDTVにおいて、今使っているハードウェアを使い続けたい、というユーザの要望はもっともだろうと思うし、また、そういったヘビーユーザほど、新型Macのパワーを真に欲しているにもかかわらず、(Mac OS 9で起動できないがために)新Macを導入できない、という皮肉。

うーん、まあ、移行時期が遂に来た、ということなのでしょうか。
ユーザサイドでできることといえば、最後のMac OS 9起動機種であるPowerMac G4 (Mirrored Drive Doors)を年内に購入しておくことぐらいしかなさそうです。

私の場合、それを見越して、PowerMac G4 (Mirrored Drive Doors)1.25GHzを予約中(笑)。また、RTMacはコレクターズアイテム(笑)に成り果ててしまうことをもはや覚悟しております。

   

   

   

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