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PowerBook G4 Titaniumに想う
2001.01.23初稿
  
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Mac World Conference & Expo 2001 SFで発表されたPowerBook G4 Titanium。やっぱり欲しいですよねえ。この薄さだもの。 サイズについては日本人はほんとにうるさくって(笑)、オールインワン型ノートとしては薄い、サブノートじゃないとどうたら、なんてついついいってしまうんですけど。
 とはいうものの、やっぱりサブノートの登場を希望します、けどムリだろうなあ。PowerMac G3のスペックで2kg以下のもの。PowerBook G4 TitaniumのDVD-ROMドライブを外すだけですぐできるように思うのですが(笑)

 Windowsの世界でサブノートという(オールインワンノートに比べると市場が小さい)ジャンルが成立しているのは、数量を限定しての売り切り方式ができるからですよね。ある一社がチャレンジングな商品を登場させるにしても、売り切りを前提として製造数量を絞り気味にしておけば、まあ、品薄感から値崩れしないので大きな損は出ません(逆に言うと、数を出せませんから大儲けもできませんが)。でも、そもそも売り切り方式が成立するのは、これもWindowsパソコンの場合、その商品が売りきれても他社から似たようなマシンを入手できるからなんですよね。
いまやMac OSを搭載したパソコンはアップルしか販売していない以上、アップルが「売り切って」しまうと、それは、即「品切れ」を意味してしまいます(笑)。実際、発売早々入手1ヶ月以上待ち、とは、うれしいような悲しいような。


 この高級感、プレゼンしたときに目立ちそうですね。そういえば、聴衆側から見たときに上下が合うよう、アップルマーク(これまで通りライトアップされる)の向きが変わりました。アップル製品の宣伝に一役買うことになりそうです(笑)

高級感には、チタン合金が一役かっていますが、比重が軽い、機械強度が強い(炭素鋼、ステンレスに比べ1.5倍程度)、腐食性が強い(特にアルミ合金などに比べて)、など、ノートパソコンの素材としては、うってつけといえますね。ああそういえば、金属過敏症が出にくい、なんて特徴もありますが、これは酸化チタンの場合でしょうか(笑)、日焼け防止クリームや錠剤(の遮光)には酸化チタンが入ってます。

チタン合金の特徴を調べていて気になったことは、チタン合金の熱伝導度が小さいこと。他の合金よりも一桁小さいんです。ということは、G4の放熱対策として、チタン外壁からの放熱を期待できない、ということですから、大丈夫なんでしょうかねえ。PowerBook G3の場合、サードパーティからアルミ合金削り出しの空冷台なども発売されていましたが、チタン合金はこのアルミ合金の10分の1の熱伝導度ですから。特にDTVのように、CPUをぶんまわし続ける用途の場合、心配になります。写真を見ると、放熱口は見えますが、果たして空冷ファンはあるのでしょうか。さて、そのうるささは...。


高級感、熱...、なんてキーワードを見ていると、どうしてもPowerMac G4 Cubeを連想してしまいますが、PowerBook G4 Titaniumって、PowerMac G4 Cube購買層と完全にかぶっていますよねえ。PowerMac G4 Cubeと15.1'LCDとの組み合わせでしょ。拡張性の点でもPCカードスロットがあるだけPowerBook G4 Titaniumの方がいいし。これで、PowerMac G4 Cubeの売り上げが落ちないことを祈ります。
DTVに関しては、上記の放熱の点についてはわからないものの、G4 Velosity Engineの恩恵をPowerBookでも享受できる、ワイドLCD搭載(たしかにFinal Cut Proには最適だ)もあって、魅力が増しています。ただ、HDD容量はもう少し大容量のものを搭載して欲しかったとは思いますし、掲示板&メーリングリストでみなさんご指摘の通り、FireWire端子がひとつだけだとFireWire HDDとDVカメラを接続した場合に問題が出ないのか(これまでは、Mac--FireWire HDD--DVカメラ、というデイジーチェーンは避けるべきで、FireWire HDD--Mac--DVカメラ、というトポロジーにすべき、というのが常識でした)、アナログサウンド入力端子がないので(USB機器が用意されるまでは)PowerBook G4 Titaniumはストリーミング中継に使えない、なんて問題はありそうです。
え、わたし...?? なんだかんだいっても、すでにAppleStoreに予約しているんですけど、もちろん(笑)。30日納期だったんですが、果たして手元に届くのはいつのことやら(笑)

 

 

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