Q. Premiereで取り込んだムービーが汚いのですが...。
DVカメラからMacへ取り込むとき,転送速度は,3.6MB/sていどです。このスピードなら,PM G3 Blue&Whiteならば,(適切な設定をし,HDDのデフラグを行うなどすれば)コマ落ちなくHDDに取り込むことが出来ます。
ですから,取り込んだムービーが汚いからといって心配しないで下さい。
なお,コマ落ちしていないかは,Premiereのムービー分析機能を利用すれば,確認することが出来ます。チェックポイントは,
- 平均データレートが,毎秒 3.5M 程度出ているか。
- ビデオデータブロック が以下の通りになっているか
- フレームサイズ = 720 x 480
- コンプレッサ = DV - NTSC
- クオリティ = 最大 (5.00)
ところが,取り込んだあとの再生が問題なのです。
ソフトウェアで処理するQuickTime3.0のApple DV Codecですが,この処理は,現在のPowerPC 750(G3プロセッサ)をもってしても,非常に重いものです。そのため,本来のDVフレームである720×480のサイズで,フルモーション(毎秒29.97コマ。29.97 fps)で再生することは,とてもとても無理なのです。フルモーション再生が可能なサイズは,せいぜい180×120程度です。
そんなこともあって,QuickTime3.0は,低品位で再生するようになっています。本来は,もっときれいな画像データを持っているのだけれど,再生速度を優先するために,あえて低品位で再生表示されるようになっているのです。
なお,コマ落ちしても構わないから,高品位で再生したい場合には,こんな風にします。
1. QuickTimeをPro版にアップグレードして下さい。
2. MoviePlayerを開くと,Standard版に比べて,機能が拡張されており,ムービーメニューに情報を見るコマンドが追加されています。
3. そのMovieファイルを開き,情報を見るを実行します。
4. ビデオトラックを選択して,
5. 高品質を選択します。
6. Movieファイルを保存します。
これで,いかがですか。高品位で表示できますね(コマ落ちはひどくなったけど)。
まあ,低品位でもコマ落ちが少ない方か,コマ落ちはひどくても高品位な方か,どちらを選ぶかは,おまかせします。
最後に,高品位表示のOn,Offでどれくらい見た目が変わるか,ご紹介しておきましょう。
gif画像への変換を行っていますので,色調表現は失われていますが,テロップ部を比較してみて下さい。
注)低品位表示に関しては,スクリーンショットが撮れません。
MacOS 8.5の描画ルーチンのせいなのか,はたまた,QuickTime 3.0のせいなのかは知りませんが,コマンド+Shift+3で撮れないのです。
正確には撮れたと思ったのに,あとで加工しようと思ってスクリーンショットPICTファイルを開くと,おかしいのです。どうも,再生ウインドウのなかの画面部分だけを,QuickTime 3.0を使って描画しているみたいです(SimpleTextでスクリーンショットPICTファイルを表示しているとき,ウインドウを動かしてみるとわかります)。
また,スクリーンショットPICTファイルを他のアプリ(Photoshopとか)で開くと,再生ウインドウのなかの画面は,まっくろです。そのため,この画像は,Macモニタをデジカメで撮影したものです。まあ,テロップのジャギー部分にご注目下さい。