アップルが、Xsan
2を発表しました。
X
sanは、ストレージエリアネットワーク(SAN)ファイルシステムを構築するためのソフトウェア(2004.04.19 Xsan、発表)。
SANとは、こんな感じのものです。
物理的には、MacやPC(クライアント、サーバ等)と、ストレージ(Xserve
RAID等)とが接続されています。
このとき、複数のMac/PC×複数のストレージの組み合わせが可能です。
接続には、FibreChannelという規格が利用されています。物理的には、MacにはFibreChannelカードを装着し、光ファイバーで結線します(FibreChannelという名称から、光ファイバー専用規格のように思えますが、規格自体は他のケーブルの利用も想定で)。プロトコールは、シリアルSCSIが一般的。
SAN環境では、どのMacからも、Xserve
RAIDがFinderにマウントされているように見えます。つまり、FibreChannelを使った「LANのようなもの」を介して、Xserve
RAIDなどのストレジを(LANでのファイルサーバやNASのように)共用して利用することができます。このような形態の「LANのようなもの」のことを、LAN(Local
Area Network)ならぬ、SAN(Storage Area Network)と呼びます。
SANの利点は、FibreChannel接続による高速性の向上、複数ストレージを利用することによるスケーラビリティの確保、複数ユーザから利用できる等の協同性向上、LANを利用しないこと(クローズドネットワーク)によるセキュリティの確保、等の点にあります。
今回発表された X
san 2では、
● 管理ツールを一新
●
MultiSAN
複数のSANを利用できる機能。例えば、すでに、SAN
1とSAN 2が構築されている環境で、これまでは、1台のMacはSAN 1とSAN 2のどちらかしか利用できなかったが、X
san 2では、両方を利用可能になる、というもの。そのMacには、FibreChannelカードを2枚刺しするものと思われます。
●
サードパーティーのRAIDストレージハードウェアに正式対応
現時点で、Promise
Technology社RAIDソリューションがサポートされています。一方で、これを機にXserve RAIDの販売が終了される、といううわさも。
等がなされています。
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