アップルが、Final
Cut Express 4を発表しました。23,800円(アップグレード版は11,800円)で、11月19日より出荷開始されます。
● AVCHDのサポート
Final
Cut Pro 6と同様、[切り出しと転送]ダイアログを使用して、AVCHDファイルをTransCodingし、MacのHDDに保存します。Final
Cut Expressでは、TransCodecとしてはApple Intermediate Codecしか使用できません(この旨、Final_Cut_Express_Product_Overview.pdf(英語版)に記載があります)。
ちなみに、Final
Cut Proでは、Apple Intermediate CodecかApple ProRes 422 Codecかを選択可能です。一方、iMovie
7(iMovie '08)では、Apple Intermediate Codecのみ。
ProRes 422 Codecを使用すると転送レートが高くなりすぎるので、コンシューマ系ソフトであるiMovieやFinal
Cut Expressでは、Apple Intermediate Codecのみの対応としたのでしょう。
ちなみに、転送レートは、それぞれ、DVすなわちSD480/60i(DV
Codec):3.6MB/s、HD720/30p(Apple Intermediate Codec):7MB/s、HD720/60i(Apple
Intermediate Codec):14MB/s、とアナウンスされています。
なお、このAVCHD取り込みは(Final Cut Pro 6やiMovie 7同様)Intel Macでのみサポートされています。(PowerPC
MacでAVCHDファイルを利用するには、AVCHDのFront
Pageを参照のこと)
●
オープンフォーマットタイムライン
単一のタイムライン上でSDおよびHDコンテンツの混在が可能。Final
Cut Pro 6と同じですね。
● iMovie
'08(iMovie 7)との連携強化
iMovie
'08のプロジェクトの取り込みが可能とのこと。
iMovie '08のプロジェクトファイルの内容をどこまで移行できるかは興味あるところですが、おそらく、エフェクトを加えたシーンに関してはレンダリング済みの状態でFinal
Cut Expressに渡される(すなわち、すでに掛けたエフェクトはFinal Cut Express上では再編集できない)のではないか、と想像されます。ただ、仕様のページには「iMovie
'08ファイルをカット、ディゾルブトランジションと一緒に読み込み」と記載されており、もしかしたら、iMovieで掛けたディゾルブだけはFinal
Cut Expressでディゾルブの設定変更等が可能なのかも...。
それにしても、InterBEE
2007へのAppleのおみやげはFinal Cut Express 4だけ、なのでしょうか??。うーむ、物足りない。
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