アップルが、Apple
TVを発表しました。2月から発売開始予定です。
要は、家族それぞれのMac/PCの中にあるiTunesライブラリ(ビデオを含む)を、Apple TVを利用すればリビングのTVで再生して楽しむことができる、という製品です。
2006年9月の発表時には開発コード名iTVと呼ばれていたApple
TVですが、外観や仕様には大きな変更はなさそうです。
サイズは、197×197×28mm(電源内蔵)で、Mac
mini(165×165×51mm)よりも一回り大きい(ちなみに、同時発表されたAirMaExtremeベースステーション新モデルもMac
miniと同巾)。
仕組みは、
(1) 家族それぞれのMac/PCの中にあるiTunesライブラリ、ビデオに関しては、現状では、iTunes Storeでダウンロードできるのは、640×480,
30fps, MPEG-4 AVC/H.264、ビットレートは最大1.5Mbps等。
要は、現状ではiTunesライブラリにはSDビデオしか存在しないはずなので、この仕様で充分ということか??。
(2)
家族それぞれのMac/PCから有線LAN(100BASE-TX以下)、または、無線LAN(IEEE 802.11n/a/b/g)を利用してストリーミングし、Apple
TVへ。
Apple
TV内蔵のHDDは、基本的には一時保管(バッファリング)用のものと捉えるべきでしょう。有効容量も33GBしかないし(40GBのHDD容量のうち、7GBくらいをシステムが使用)。
(3)
Apple TVからビデオ・オーディオを出力し、TVに接続することで、TV上でiTunesライブラリを再生します。
ビデオ出力:
デジタル接続の場合はHDMI、アナログビデオの場合はコンポーネントビデオ端子(赤/青/緑の端子)。
いずれもの場合も、HDビデオは、1080iおよび720p。SDビデオは、NTSC相当の480p、およびPAL相当の576pに対応。
ただし、(1)で述べたように、現状iTunesライブラリにはSDビデオしか存在しないので、1080iおよび720p出力機能は宝の持ち腐れ状態です。
オーディオ出力:アナログRCA端子(赤/白の端子)と光デジタル端子
Apple
TVは、ビデオ・オーディオとも出力のみで、入力できません。Apple TVをHDDレコーダのように使えるわけではありません。
こうしてみると、せっかくのHDMIも宝のもちぐされだし、更にいえば、iTunes
Storeでビデオを購入できるわけでもない日本のユーザにとっては、現状ではApple TVって余り要らないんじゃないのかなあ(笑)。
あ、市販のTVキャプチャー機器と組み合わせて使う、なんて使い方はあるかもね。
その点からは、仕様的に、MPEG-2非対応である点が残念です。なぜなら、市販のTVキャプチャー機器はMPEG-2でキャプチャーするモノがほとんどなので。
もし、Apple TVがMPEG-2再生に対応すれば、CaptyシリーズでアナログTV放送をキャプチャーする際に、MacのMoviesフォルダに保存するように設定しておく。こうすると、おそらくApple
TV上で再生できるはず(他社のネットワークメディアプレーヤー(例えばアイオーデータ社のAVeLLinkPlayer)ではできます)。
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