「マイクロソフトがMac版Windows
Media Playerの開発を打ち切りを決定した」という記事が出ています。
CNET
Newsの2006.01.13付記事[ MS、Mac版Windows
Media Playerの開発を打ち切り--提供は継続へ ]など。
一方で、Telestream社は、「同社製の
Windows Media Components for QuickTimeがマイクロソフトにより無料配布がなされる」とのプレスリリースを発表しています。
Windows
Media Components for QuickTimeは、同社(Telestream社)のFlip4Macテクノロジーを利用したWindows
Media再生ソフトで、QuickTimeコンポーネントになっているので、インストールすれば、QuickTime Playerだけでなく、Final
Cut Proなど、他のQuickTime対応ソフトでWindows Mediaファイルを再生することができます。
Windows
Media Components for QuickTimeでは、Windows Mediaの"再生"にのみ対応しており、Windows
MediaをImportしたい場合にはFlip4Mac WMV Importに、Windows MediaにExportしたい場合には、Flip4Mac
WMV Studio、Flip4Mac WMV Studio Pro、Flip4Mac WMV Studio Pro HDなどの製品に有償アップグレードする必要があります。
要は、「マイクロソフトは、Mac版Windows
Media Player開発中止に伴う救済措置(or 言い訳??)として、Windows Media Components
for QuickTimeの無料提供」ということなのでしょうが、問題もあります。
Windows Media Playerは、"単なる再生ソフト"ではなく、オーディオ・ビデオなどのデジタルメディアの管理ソフト(DRMデジタル著作権管理機能も含む)。iTunesに相当するような位置づけのソフトウェアです。
だから、Windows Media Components for QuickTimeの無料配布により、"再生"機能は今後も確保されますが、一方で、今後、Windows
Media Playerと同等のサービスが提供されるわけではありません。例えば、Windows Mediaテクノロジーベースのビデオサイトで、すべてのサービスが受けられるとは限りません(DRMを利用するサービスならたぶんアウトでしょう。
とはいえ、Appleも、iTunes,
iPod, iTunes Music Storeで同様の囲い込みをしているわけで、ヒトのことは言えませんが(笑)。
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