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 2004.06.18 Motion、もしくはFinal Cut Pro User Nightご報告

6月16日にAppleStore Ginzaで開催されたFinal Cut Pro User Nightに行ってきました。Motionのデモの感想をとりあえず。

Final Cut Pro Unofficial主宰のぷれぷれさんもおられたので、いずれ詳しいレポートが出るんじゃないかと期待しておりますが...(笑))

インターフェース

Motionのインターフェースは、DVD Studio Proのそれに一番似ているように思います。テンプレートや素材を管理するタブ式インターフェースもDVD Studio Proそっくりですし、素材管理(ファイルブラウザ)からメインのウインドウに素材をドラッグアンドドロップで配置され、その際、DVD Studio Proと同様、ガイドに沿って配置(KeyNoteもそうですね)されたり、ドロップダウンリストがでたり。
今後のApple Pro製品のインターフェースの標準がこれなんでしょう。

リアルタイム性を重視した操作

既報のとおり、リアルタイムの操作を基本にしていまして、例えば、背景画面を実時間再生させながら、その上のレイヤーに配置したオブジェクトを、移動・変形などマウスでグリグリ操作をすると、その「うごき」が「レコーディング」される、という画期的な操作。これはびっくりです。マウス操作じゃなんですからペンタブレットが欲しくなりますね、きっと。

タイムライン、キーフレーム

「レコーディング」された「うごき」は、タイムラインウインドウで、キーフレーム、モーションパスとして表示・確認することができ、もちろん、変更も可能です。だから、おおざっぱな「うごき」を「レコーディング」して、タイムラインで微調整、という作業をすることができます。えらい。

ビヘイビア

ビヘイビア(behavior。振る舞い、の意)ってのは、例えば、重力効果なんかの自然現象的うごきをシミュレートする機能で、まあ大抵の3Dアニメーションソフトなんかにもありますがそこまで難しいものではなく、重力だったら「方向と大きさ」を右図のようなオンスクリーンコントローラでマウスで操作する(円に中心から現れる矢印の方向と長さで表現する)だけです。ただ、ここでもマウスぐりぐり操作に応答して、リアルタイムに設定(重力だと方向・大きさ)が反映されるところもいい出来です。(だた、かなり重そうな処理で、ベータ版を使っての本デモ中、実際1回凍りました(笑))。

レイヤー間の相互作用

あるレイヤーに施した設定(モーションやエフェクト)に応じて、他のレイヤーも効果の掛かり方が変わる、といった機能もおもしろいところです。

リアルタイム機能とハードウェア

これらはリアルタイム操作を基本としてますので、CPUやGPU、RAMやVRAMの要求仕様もきびしいのは致し方ないところでしょうか。もちろん、RAMプレピュー的機能もあるそうなので、それなりのマシンでも使えなくはないのでしょうが。
なお、ここでいうリアルタイムとは、リアルタイムプレビューのことで、最終レンダリングいらず、ということではありません。また、CPUのみならずGPUを酷使しますので、グラフィックカードに接続されたMacディスプレイ上での表示のみ、リアルタイムがなされます。つまり、DV素材を使っている場合でも、(Final Cut Proと違い)FireWire経由DVカメラへのリアルタイム表示はできません。ハイエンドビデオ入出力カードを使用しており、そのカードにNTSCモニタ出力機能がある場合は、そのビデオ入出力カードとMotionとの対応状況によって可能/不可能かが決まることになるでしょう。

Final Cut Proとの連携

まず、Final Cut Proのタイムライン上に、いくつかのビデオトラックが配置されたシーケンスが用意されているとします。これを[外部エディタ]コマンドか[Motionプロジェクト書き出し]コマンドでMotionに渡します。Motoinのタイムライン、レイヤーでは、Final Cut Proシーケンスのビデオトラックの構造がそのまま反映されています(たぶん、xmlファイルでやりとりしているのでしょう)。
で、Motionの操作が終わったら、Final Cut Proに戻すと、Final Cut Proのタイムライン上では、ひとつのシーケンス(Motionプロジェクトシーケンス)として表示されます。いいですねえ。

AfterEffectsとの違いなど

3Dレイヤーはありません(将来に関するコメントはしないとのこと(笑))
AfterEffectsプラグインは基本的に使えるはず。正式対応リストを用意する予定とのこと(とりあえずの確認では、Boris、Tinder、Sapphireは動くようです)。プラグインはリアルタイムではありません(当たり前といえばそうですが)。

わたしのみるところ、確かにAfterEffectsと真っ向からぶつかるソフトではありません。同時に、\30,000-という価格も結構いい線を突いているように思います。
AfterEffectsの価格に対しての\30,000-ってのは、搭載機能の寡少をうまく反映していると思いますし、
さりとて、Motionの操作の気持ちよさや性能を考えると、例えばFinal Cut Proに無料バンドルだとしたら「えー、これがタダでいいの??」と思ってしまうようなすばらしい出来です。もしかしたら、Final Cut Pro 5かなんかでMotionも無料バンドルされる、なんてこともあり得る??かもしれない(笑)けれど、既Final Cut Proユーザにとっても「これで\30,000-なら買ってもいいなあ」と思わせる出来です。

あとは、正式版がいつリリースされるか、なんですが...。

以上のMotionのデモは、Apple USのMotionプロダクトマネージャーDion Scoppetuolo氏によるものでしたが、続いてなされたTweak Films社のChristoper Horvath氏のショーでは、The Day After Tomorrowのニューヨーク大津波シーンのメーキングを中心に紹介されました。こちらも大変楽しめるものでしたが、余りに凄すぎてわたしにはこれ以上コメントのしようがありません...(笑)。

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