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MPEG録画した番組からCM部分を
QuickTime Player Proでカットする
2004.05.23初稿
2004.06.01改訂
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はじめに

QuickTime Playe 6以降で、MPEGファイルを扱う場合、MPEGファイルの再生は可能です。

ただしMPEG2の再生のためには、別途、QuickTime 6 MPEG2再生コンポーネントをダウンロード購入する必要があります。

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しかし、編集は出来ません。というのも、QuickTime Player Pro 6の[編集]メニューから[コピー][カット][ペースト][トリム]などのコマンドは、MPEGファイルの場合で、選択できなくなっています(コマンドはグレー表示のまま)。

QuickTime Player Pro 5ではMPEGファイルの編集は可能でした。

しかし、AppleScriptを利用することで、QuickTime Player 6上でMPEGの編集が可能になります。

準備

アップルのAppleScriptサイトにある、Scriptable Applications -QuickTime Playerページから、Script Collectionをダウンロードします。

ダウンロードされた[qtscripts.dmg]ファイルをダウンロードし、仮想マウントされた[QUICKTIME SCRIPTS]ボリュームに入っている[QuickTime Player Scripts]フォルダ

をデスクトップにコピーします。この中には、100種類のScript Menu Scriptsが入っています。

[アプリケーション]→[AppleScript]フォルダを開き、

その内にある[Example Scripts]フォルダ(のエイリアス)に、ダウンロードしてきた[QuickTime Player Scripts]フォルダを入れます。

[AppleScript]フォルダ内の[Install Script Menu]アプリケーションをダブルクリックします。すると、メニューバーの右側の方(クロックやサウンドの辺り)にAppleScriptアイコンメニューが現れます。これがScriptメニューです。

CM部分をカットする

まず、録画したMPEGファイルをQuickTime Playerで開きます。QuickTime Playerの[編集]メニューは使えませんが、まずは、いつものようにカットした始点・終点(=CM部分)にカーソルをあわせます。

QuickTime Playerの[編集]メニューではなく、メニューバーのScriptメニューを使います。Scriptメニューは、通常のメニューバーコマンドと同様に使えばよいだけなのですが、この場合、[QuickTime Player Scripts]→[Edit]→[Cut Selection to New Movie]を使います。

[Cut Selection to New Movie]は、録画MPEGファイルから選択部分(=CM部分)をカットし、カットした部分を別の新しいファイルにする、という働きをするAppleScriptです。

この場合、新しいファイル(=CM部分)は不要ですので、最終的に捨てます。

この操作を、すべてのCM部分で行い、ファイルを保存すれば、CM部分のカットは終了です。
保存されたムービーを再生すると、ほら、CM部分は飛ばして再生されます。

種明かし

とはいえ、今回のやりかたは、真の意味でのMPEGカット編集ではありません。上記の方法では、例えば1時間の番組から合計5分間のCMをカットしたとしても、ファイル容量は元の1時間分の容量と全く同じです。つまり、不要部分をカット(消去)しているわけではなく、不要部分をジャンプして再生しているにすぎないわけです。

まあ、この辺りは、QuickTime自体のMPEG編集機能が貧弱なせいなので致し方ありません。Final Cut Pro上でだって同じことです。

真の意味でのMPEGカット編集、すなわち、1時間の番組から合計5分間のCMをカット場合ちゃんと55分間のファイル容量になるという編集をしたければ、MPEG EditといったMPEGファイル編集ソフトを購入するしかありません。

ただ、この方法をとれば、とりあえず、MacのHDD上にコレクションした番組を、CM部分をジャンプして再生することが出来ます。追加費用ゼロで。

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