この記事では,DVでレンダリングしたときのみ,白の階調表現が変わってしまう現象について検証しました。
この発端は,小林 聡哉さんが,
EditDV でビデオ編集すると、タイトルを入れた部分やイフェクトをかけた部分で 100 IRE 以上の白がクリップされてしまいます。言葉を変えて言いますと、コンピュータで加工すると『白よりも白い白』(たぶん黒よりも黒い黒も)の部分はデータが捨てられてしまって再現されません。
(中略)
皆さんの環境ではソースのハイライト部が編集した後にクリップされるような現象は起こっていませんか。
(NIFTY ServeFMACUS-18の5228発言から引用)
とご報告されたことです。
実は,わたしも,これまで妙だな,とは思っておりまして,
しかも,各社の製品を使い比べてみて,これはEditDVだけでなく他の各社の製品でも共通して起こっているような印象を持っておりました。
さて,MacとTV(NTSC)では,色の扱い方がちがっていることは,ご承知の通りです。
Mac(のRGBモニタ上)については,R,G,Bとも,0〜255までの256階調で,例えば,
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です。
一方,TV(NTSC)では,YUV
です。ここで,今回は白らしい白といった話題を議論するので,色差を考えず,Y(輝度)のみを考えることにしますが,現在のTV機器のダイナミックレンジは,
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といったところです。
といった背景から,先に述べた
| レンダリングの際に,白がクリップされるような処理(換算)がなされている |
という仮定を推測するにあたって,
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にポイントがありそうです。
なんにしても,今回の白クリップ現象を(目視という主観的な評価でなく)客観的に捉えるためには,
NTSC出し映像のなかに含まれる「白」の程度を,定量的に評価する必要があります。
これには,「波形モニタ」という計測装置を使用します。
わたしは,アマチュアですので,波形モニタなどもっていませんので,知人をあたっていたのですが,なんとか,波形モニタをお借りすることが出来まして,テストが終了しました。こころよくご協力いただいたTさん,ありがとうございました。
なお,パターンジェネレータも併用して,ソースもきちんと生成できれば完璧だったのでしょうが,今回は残念ながら対応出来ませんでした。